FOR IMMEDIATE RELEASE
2002 年 3 月 12 日

ケイデンスとザイリンクス
最新 FPGA 向け開発ツールにおいて戦略的提携を発表

両社の検証ツールや解析ソフトを統合へ

日本ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:神奈川県横浜市、社長兼CEO:グレン・S・フクシマ)とザイリンクス株式会社(本社 東京都新宿区、社長 川上誠)は本日、米国ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、社長兼CEO:レイ・ビングハム、以下ケイデンス)とザイリンクス(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、社長兼CEO:ウィム・ロレンツ)が 3月 11日(米国時間)、ザイリンクスの最新 FPGA (Field Programmable Gate Array) 向け開発ツールの構築に関し、戦略的な提携契約を締結したことを発表した。

本日発表する提携の具体的な内容は、IBM の高性能 PowerPC プロセッサを Virtex-II 構造内に組込んだ、世界で最初の FPGA 製品 Virtex-II® Pro™ FPGA ファミリをはじめとする Xilinx® Virtex-II™シリーズ 向けに、システム構築と基盤レベルのソリューションを、さまざまな段階で共同開発を進めていくことである。

両社の提携により、設計者が機能面における設計フローを通じて、より抽象度の高い作業を行う際に、大容量と高性能を特徴とするザイリンクスの FPGA を利用して、さらに作業を効率化できるようになる。ケイデンスのツールを利用しているお客様は、FPGA と ASIC の両方を利用できるようになるため、新しい設計作業の目標を設定できる。

両社は、提携の第 1 ステップとして、ケイデンスの DSP (デジタル信号処理)ベースのシステム設計 検証ツール SPW (Signal Processing Worksystem) と、ザイリンクスの FPGA 用に最適化したコア生成ツール CORE Generator システム (Coregen FPGA) を統合することで、DSP システムの設計者が Virtex-II FPGA を効率的に利用できるようにする。これにより、システム レベルからハードウェア デザインまでの完全なフローと、ザイリンクスの最適化されたコアを有効活用する機能の双方が、SPW 環境下で実現した。

ザイリンクスのお客様は、業界標準のケイデンス論理シミュレーター NC-Sim を FPGA で利用できるようになるため、高度なトランザクションレベルの検証を行えるようになる。ザイリンクスは、Virtex-II Pro FPGA 向けに、新しく 3.125 Gb/s IO 技術に対応した SPECCTRAQuest の高速設計キットを提供する。同キットは、ケイデンスのプリント回路基板 (PCB) 用デザイン プラニング/解析用 EDA システム SPECCTRAQuestO SI Expert と連携させた検証を行ったものである。

本日発表する提携の目的は、設計者が最新の設計コンセプトと、FPGA ファブから PowerPC ベースのソフトウェアにまたがった設計を概念化し、実現することを支援することである。両社は、研究開発から設計キットの作成、継続的サポート、応用技術、ソフトウェアへのアクセス及びメンテナンス、プロジェクトやプログラムの管理、マーケティングなどの活動に同額の投資を行うことで合意した。

具体的には、ケイデンスのシステム レベルの設計と検証のソリューションを、ケイデンスとザイリンクス両社のお客様のニーズに対応させるように修正することと、Xilinx FPGA 検証システムの普及を進めていくこと、次世代のマルチプロセッサ FPGA の普及に備えた高度なシステム レベルの設計技術と設計手法を協力して構築することなどである。

両社のコメント
Mike Bosworth (ケイデンス システム ソリューション ビジネス部門副社長兼 GM )
「ケイデンスとザイリンクスは、今回の提携によってお客様のニーズに応えるために互いのリソースを統合していきます。これは、FPGA と ASIC の両市場をカバーするため、新しい市場を開くことにもなり、とても大きなビジネス チャンスをもたらすことになると認識しています。FPGA のフローは、お客様によって ASIC/ASSP ハードウェア/ソフトウェアの試作や、フル プロダクションにも利用できます。プログラマブル ロジック分野で世界のリーダであるザイリンクスとの提携により、我が社のお客様に最高の FPGA ソリューションを確実に提供できるようになります。」

Rich Sevcik (ザイリンクス FPGA 製品担当シニア バイス プレジデント)
「ケイデンスは、システム レベルでの設計と、DSP ASIC の設計分野において、大きな市場シェアを持っており、機能的な検証の分野や、50,000 以上のシートを出荷している高速 PCB 設計分野において、優れたリーダシップを持っているので、我が社の理想的な パートナであると考えています。Virtex-II Pro の設計者は、設計作業と評価プロセスを最適なものとするために、簡単に使えるプラットフォームで構成された環境やシステム モデリング、そしてハードウェア/ソフトウェアの共同開発ツールを求めています。 Coregen が SPW と統合されることで、高速なSPECCTRAQuest の設計キットと Cadence NC-Sim simulators による認定は、設計者に、性能、容量、および複雑さなど、次世代製品に特有な設計問題に対応できる手法とツールを提供できるようになります。」

ケイデンスについて
今日、EDA (設計自動化)技術は、半導体、コンピュータ、通信機器、コンシューマ製品等ハイテク機器の開発に欠かせない基幹技術となっています。ケイデンス・デザイン・システムズ社は、世界最大手の EDA ソフトウェアと設計及びメソドロジー・サービスのサプライヤです。約 5700 人の従業員を有し、2001 年の売上は 14.3 億ドルに達しています。本社は米国サンホゼ市にあり、世界の主要国に営業及び開発拠点を持っています。また、CDN のシンボルで、ニューヨーク株式市場に上場しています。詳しくは http://www.cadence.co.jp まで。

ザイリンクス社について
ザイリンクス社 (NASDAQ:XLNX、ウィム・ロレンツ社長兼 CEO) は、先進の集積回路、開発ツール、IP コアなどの既に定義済みのシステム機能、充実したエンジニアリング サポートを含む完全なプログラマブル ロジック ソリューションを提供するリーディング サプライヤである。同社は 1984 年に創立され、カリフォルニア州サンノゼを本拠とし、フィールドプログラマブル ゲートアレイ (FPGA) 半導体デバイスの市場を開拓してきた。今日、世界市場におけるこれらデバイスの半分以上のシェアを有し、直近の年間売上は 10 億米ドルを超えている。ザイリンクスのプログラマブル ロジック ソリューションにより、コンピュータおよび周辺機器、通信、ネットワーク、工業用制御機器、計測機器、高信頼性機器および民生機器の電子機器製造業者は、製品の開発期間の大幅短縮が可能となる。日本市場においては、1989 年にザイリンクス株式会社を設立し、FPGA および CPLD 製品とその開発支援システムの販売とサポートを積極的に行なっている。同社についての詳細な情報は日本語対応ホームページwww.xilinx.co.jp で公開されている。