Ubuntu 環境で実行できる新しい産業用アプリケーションが登場 - Kria アプリ ストアで入手可能

Kria KR260 ロボティクス スターター キットを使用すれば、FPGA の設計経験がなくても Linux に関する最低限の知識だけで、産業用制御やマシン ビジョン アプリケーションを簡単に構築できる

2022年 8 月 4 日


産業用アプリケーションの開発時間を大幅に短縮する 2 種類のアプリケーションが AMD の Kria™ アプリ ストアでダウンロード可能になりました。AMD が提供する低価格帯の Kria KR260 ロボティクス スターター キット (US$349) と、Ubuntu 22.04 LTS 対応の KR260 ボード向けに設計されたアプリケーションを利用することで、開発者は FPGA の設計経験がなくても Linux に関する最低限の知識だけで、ハードウェア アクセラレーションを駆使した複雑な産業用システムをすばやく構築できます。

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AECG の IVH (Industrial, Vision, and Healthcare) 事業部マーケティング シニア ディレクターである Chetan Khona は次のように述べています。「AMD-ザイリンクスは、誰でも簡単に最先端のロボット技術を取り入れることができる開発環境の実現を目指しています。弊社が提供する低価格帯の Kria KR260 ロボティクス スターター キットは、Canonical 社の Ubuntu 22.04 オペレーティング システムや ROS 2 Humble Hawksbill との連携をサポートする統合プラットフォームを提供するため、開発者は複雑な設計プロセスを省略でき、開発期間を数カ月単位で短縮できます。」

最新の ROS 2 規格に準拠する産業用制御アプリ (ROS 2 マルチノード通信 TSN) では、TSN (Time Sensitive Networking) ノード ネットワークでのリアルタイム クロックの同期を実現できます。複数のセンサー、アクチュエーター、コントローラーを駆動する産業用機器では、複雑な処理を自動化して確定的な動作をさせるためにリアルタイム クロックの同期が不可欠です。

マシン ビジョン アプリ (10GigE ビジョン カメラ) では、Sensor to Image 社、FRAMOS 社、および AMD-ザイリンクスのテクノロジを組み合わせた産業用の 10GigE ビジョン カメラ システムを実現できます。このアプリは、Sony IMX SLVS-EC センサーと一般的な GigE Vision プロトコルを採用しているため、ユーザーはネットワーク経由でカメラを制御したり、最大 10Gb/s でビデオ データをストリーミングできます。最大データレートを達成するためにストリーム データはすべてハードウェア上で処理されるため、解放された CPU リソースを別の画像処理タスクに使用できます。

AMD が提供するこれらのアプリは、いずれも量産向けエンタープライズ グレード OS の Ubuntu 22.04 LTS に対応しています。Canonical 社のパートナー エンジニアリング アーキテクチャ担当ディレクターである Loic Minier 氏は次のように述べています。「Kria ボードが Ubuntu 22.04 LTS に対応し、専門知識のないソフトウェア開発者でも AMD-ザイリンクスの適応型ハードウェアを活用できるようになりました。活用方法の例として AMD-ザイリンクスが提供する最新アプリを利用することで、検証済みのセキュアなプラットフォーム上で Ubuntu 対応のボードにプロジェクトを構築できるため、開発者はソリューションに集中でき、アプリケーション開発を加速できます。」

5 月にリリースされた Kria KR260 ロボティクス スターター キットは、適応型の Kria SOM (システムオンモジュール) 製品ポートフォリオの最新開発キットです。ロボット開発に最適化されたすぐに使えるスケーラブルなプラットフォーム上で、既存の適応型 Kria SOM を活用する量産運用へのスムーズな移行をサポートします。ROS 2 のネイティブ サポート、ロボット アプリケーション開発用の標準フレームワーク、ロボティクス/産業用ソリューション向けのビルド済みインターフェイスを利用して、マシンビジョンや産業用通信/制御向けのハードウェア アクセラレーションをすばやく実装することでアプリケーション開発を効率化できます。また、Ubuntu を使用することで、Canonical 社の充実したサポートを受けられる量産グレードの OS である「Ubuntu Core」へのシームレスな移行も可能になります。

Kria KR260 ロボティクス スターター キットの詳細については、japan.xilinx.com/robotics をご覧ください。