無類の柔軟性を提供するアダプティブ コンピューティング
アダプティブ コンピューティングの核となるのは、特定アプリケーション向けに高度に最適化できるシリコン ハードウェアです。最適化はハードウェア製造後に適用され、その後、何度でも繰り返すことができます。
運用後でもアップデート可能であるため、新しいハードウェアを導入することなく、システムを新たな要件に適応させることができます。
「AMD アダプティブ コンピューティング チャレンジへの参加をきっかけに、ビデオ分析ベースのアルゴリズムを UltraScale+ FPGA に実装しました。
AMD の ZCU104 開発キットで初めて CNN モデルを運用したとき、GPU と比較してレイテンシとスループットが大幅に改善されていることに驚きました。
アダプティブ SoC と Vitis AI の組み合わせにより、簡単に運用できるエッジ AI ソリューションが実現しました。」
- Nevil Shah - ソフトウェア設計者 / LightSpeedAI Labs 社
アダプティブ コンピューティング向けプラットフォーム
プロダクション CPU で新しいプログラムを実行させることができるように、適応型プラットフォームは量産環境であっても新しいハードウェア コンフィギュレーションを適用できます。適応型プラットフォームとは、適応性に優れたハードウェアを中心として構成された製品やソリューションのことです。
適応型プラットフォームは単なるシリコン ハードウェア/デバイスではなく、包括的なソフトウェア開発ツールや高速化された API もそれに含まれます。また、Alveo データセンター アクセラレーション カードなどの、すぐに運用できるソリューションも適応型プラットフォームです。
ASSP (Application Specific Standard Product) のような固定型シリコンや CPU では、デバイスの機能があらかじめ定義され、その固定された機能のハードウェアが製造されます。そのため、機能を変更するには、新たにハードウェアを製造し直す必要があります。
Skreens 社は、シームレスでリアルタイムな体験ができる超低レイテンシのビデオ ストリーミング ソリューションを構築しました。
SK Telecom 社は、リアルタイム AI 推論スタックの高速化に、AMD の Alveo™ U250 データセンター カードを採用しています。
Alibaba 社は、3.5 倍の性能向上と 75% の TCO 削減を達成しました。
FPGA - アダプティブ コンピューティングの基盤
アダプティブ コンピューティングの原理は、1984 年にロス フリーマンがザイリンクス (現 AMD) を設立し、フィールド プログラマブル ゲート アレイ (FPGA) というアイデアを実現したことで確立されました。
アダプティブ コンピューティングは、FPGA という技術をベースに構築されていますが、AMD の AI エンジンなど、適応性に優れた新しいタイプのハードウェアを含め、さらに進化しています。
FPGA の「FP」は、製造後にハードウェアの機能を変更できるという意味のフィールド プログラマブルからきています。つまり、実際に製品を運用する現場でハードウェアをプログラムできるということです。
FPGA の「GA」 はゲート アレイの略であり、さまざまな機能を持つように構成できるハードウェアの言うなれば真っ白なキャンバスです。
アダプティブ コンピューティング プラットフォームは、ゲート アレイの時代から大きく進化していますが、このコンセプトは基本となっている技術を説明するものとして今も変わっていません。
アダプティブ コンピューティングを活用しよう
Vitis™ 開発プラットフォームは、ソフトウェア アダプティブ コンピューティングの機能を活用するための包括的なツールセットを提供します。
アダプティブ コンピューティングの利点の詳細については、アダプティブ コンピューティング テクノロジの概要 (無償) をダウンロードしてください。
AMD の開発者サイトでは、アダプティブ コンピューティング システムの開発をサポートするチュートリアルやダウンロード可能なプロジェクトが提供され、開発者コミュニティ用ポータルも提供されています。
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AMD のアダプティブ コンピューティングの具現化