画像解像度やフレーム レートが HD や 60fps よりさらに進化すると共に、カメラやカムコーダーなどは、限られたスペース内でリアルタイム イメージやビデオ プロセッシングを実行しなければなりません。さらに、ワークフローの効率化やコンテンツの収益化のために、ビデオ解析/メタデータ アクイジションなどの新機能を搭載する必要があります。ASIC と FPGA にプロセッサを組み合わせる従来のソリューションでは、システムが複雑化し、消費電力や熱放射も増加してしまいます。ザイリンクスの Smarter Solution は、最新の 4K2K および 8K4K センサーからの高速コネクティビティを統合し、プログラム可能な画像/ビデオ処理パイプラインを提供し、さらに損失エンコーディング機能も提供できます。
Zynq®-7000 All Programmable SoC は、1 つのチップにメタデータやビデオ解析機能、そして高分解能で高フレーム レートの画像処理、高速センサー コネクティビティ、高性能ビデオ インターフェイス、ストレージ コネクティビティ、およびビデオ コーデックなどのグラフィカル ユーザー インターフェイスを統合するため、4K2K や 8K4K カメラの実現に応えることができます。したがって、BOM コストや総消費電力を削減できます。
ザイリンクスの Smarter Solution には、All Programmable FPGA および SoC のほかに、それぞれの市場ニーズに対応するためにカスタマイズ可能な SmartCORE™ および LogiCORE™ IP セットがあります。ザイリンクスのVivado® Design Suiteに統合された OpenCV ライブラリ、Vivado 高位合成、IP インテグレーターを使用する統合開発ツール フローは、ASIC や ASSP ソリューションよりもリスクや TCO (Total Cost of Ownership) が少ない上に、優れた差別化要素を備えた製品を逸早く市場へ送り出すことのできる柔軟で迅速な手段を提供します。
上記のアーキテクチャでは、ザイリンクスの SmartCORE IP、LogiCORE IP、およびアライアンス プログラム メンバーの IP をパラメーター指定して、さまざまなカメラ ニーズに対応できることを示しています。カメラ センサーの分解能、エンコーディング規格、ストレージ要件、およびビデオ コネクティビティ インターフェイスによって、放送向けニーズに対応するさまざまなカメラを構築できます。