SDSoC 環境のインストール

SDSoC™ のインストールには、次が含ツールまれます。

  • SDSoC 環境 (Eclipse/CDT ベースの GUI、高位システム コンパイラ、Arm® GNU ツールチェーン 8.2.0 を含む)
  • Vivado® System Edition (高位合成 (HLS) ツールおよびザイリンクス ソフトウェア開発キット (SDK) を含む)

SDSoC 環境では、ザイリンクス SDK に含まれるのと同じ GNU Arm ツールチェーンが使用されるほか、SDSoC 環境で使用されるその他のツールも提供されています。SDSoC 環境のセットアップ スクリプトを使用すると、このツールチェーンを使用するように PATH 変数が設定されます。

SDSoC インストールの詳細は、次を参照してください。

  • 提供されるツールチェーンには、32 ビットの実行ファイルが含まれているので、Linux ホスト OS のインストールには 32 ビットの互換ライブラリが含まれている必要があります。
  • RHEL 6 および 7 64 ビット x86 Linux インストールには 32 ビット互換ライブラリが含まれおらず、別に追加する必要がある可能性があります。詳細は、[RHEL6] 32-bit libraries are not installed on 64-bit OS by default を参照してください。
  • RHEL では、32 ビット互換ライブラリは、ルート アクセス権のあるスーパー ユーザーが yum install glibc.i686 コマンドを実行するとインストールできます。
  • Ubuntu では、32 ビット互換ライブラリは、ルート アクセス権のあるスーパー ユーザーが次のコマンドを実行するとインストールできます。

    sudo dpkg --add-architecture i386
    sudo apt-get update
    sudo apt-get install libc6:i386 libncurses5:i386 libstdc++6:i386
    sudo apt-get install g++-multilib
    sudo apt-get install libgtk2.0-0:i386 dpkg-dev:i386
    sudo ln -s /usr/bin/make /usr/bin/gmake
    
  • ツールチェーンのバージョンは、arm-linux-gnueabihf-g++ -v コマンドを実行すると表示できます。SDSoC 環境を設定すると、シェル ウィンドウの最後の行に次のように表示されるはずです。
    gcc version 8.2.0 (GCC)

ツールのインストール準備

インストールの前に、次を実行する必要があります。
ヒント: インストール時間を短縮するには、アンチウィルス ソフトウェアをオフにします。
  1. システムが次のセクションに示されているシステム要件を満たしていることを確認します。
  2. 開いているすべてのプログラムを終了します。

インストール ファイルのダウンロード

  1. ザイリンクス ダウンロード ウェブサイトを開きます。
  2. ダウンロードするインストール ファイルをクリックします。
    WebPACK
    無償の評価版デザイン スイートで、基本的な機能を無料で使用できます。詳細は、Vivado Design Suite 評価版および WebPACK を参照してください。
    ウェブ インストーラー
    ダウンロード時間が短縮され、ディスク容量も大幅に節約できるので、お勧めのインストール方法です。

    ウェブ インストーラーを使用する場合、インストール時にデザイン ツール、デバイス ファミリおよびインストール オプションを選択します。ダウンロードされてインストールされるのは、これらのオプションをサポートするのに必要なファイルのみです。

    また、ネットワークの状態が悪くインストールが停止した場合に、最初からやり直すのではなく、その時点から復元できるようにもなっています。

    シングル ファイル ダウンロード (SFD)
    すべてのデバイスおよびツール オプションを含めたイメージで、後でインストールする場合に使用できます。ネットワーク ドライブにすべてのファイルをインストールしたり、ユーザーが環境をインストールする際の柔軟性を最大限にしたりする場合に便利です。

インストール ファイルの実行

ダウンロードしたインストール ファイルを使用して、SDSoC 開発環境をインストールします。
  1. インストール ファイルを実行します。SDx™ IDE インストーラーが開きます。
  2. [Next] をクリックします。
  3. アカウント情報を入力します。
  4. [Download and Install Now] をオンにし、[Next] をクリックします。
  5. 使用許諾契約を読んで、承認します。
    • [I Agree] をクリックし、ザイリンクス エンドユーザー使用許諾を承認します。
    • [I Agree] をクリックし、WebTalk の契約条件を理解して承認したことを示します。
    • [I Agree] をクリックし、サードパーティ ソフトウェア エンドユーザー使用許諾を承認します。
  6. すべての使用許諾契約を確認したら、[Next] をクリックします。
  7. ツリー内でオプションを選択または削除して、インストールをカスタマイズします。

    オプションを後で追加する場合は、Vivado > [Help] > [Add Design Tools or Devices] をクリックします。

  8. [Next] をクリックします。
  9. インストール ディレクトリを選択します。
    注意:
    インストール ディレクトリのパスには、スペースが含まれないようにしてください。
  10. (オプション) ショートカットおよびファイルの関連付けオプションを選択します。
  11. [Next] をクリックします。

    [Installation Summary] ページに次の情報が表示されます。

    • デバイス
    • デザイン ツール
    • インストール オプション
    • インストール ディレクトリ
    • ダウンロード ディレクトリ
    • ディスクの空き容量要件
  12. インストール サマリを確認したら、[Install] をクリックします。

シングル ファイル ダウンロードでのインストール

フル製品インストールをダウンロードした場合は、ファイルを解凍して、xsetup (Linux の場合) または xsetup.exe (Windows の場合) を実行します。

注記: Windows の場合、7-zip または WinZip (v.15.0 以降) を使用してダウンロードした tar.gz ファイルを解凍します。

バッチ モード インストール フローの設定

インストーラーは、バッチ プロセスで実行できます。これには、次のいずれかを実行します。

  • エディションとインストール ディレクトリを指定します。
  • インストール ディレクトリと、インストールするツール、デバイス、オプションを示すコンフィギュレーション ファイルを含めます。
注記: これは新規リリースごとに生成して、新しいデバイス、オプション、またはその他の変更点がユーザーのオプション ファイルに含まれるようにします。

バッチ モードの使用を開始するには、まずコマンド シェルを開いて、抽出したインストーラーを保存したディレクトリに移動します。

Windows の場合、管理者権限でコマンド ウィンドウを開き、次のオプションを使用した xsetup.exe ではなく、\bin ディレクトリの xsetup.bat ファイルを実行します。

コンフィギュレーション ファイルの生成

  1. xsetup -b ConfigGen を実行します。

    これでインタラクティブ モードになり、次のメニューが表示されます。

    1. SDx Development Environments
    
    Please choose: 

    1 と入力して Enter キーを押します。

  2. 選択すると、コンフィギュレーション ファイルのディレクトリとファイル名が表示され、インタラクティブ モードが終了します。次に、コンフィギュレーション ファイルの例を示します。
    Edition=SDx Development Environments
    
    # Path where Xilinx software will be installed.
    Destination=/opt/Xilinx
    
    # Choose the Products/Devices the you would like to install.
    Modules=Built-in Platforms and associated devices for SDSoC:1,Zynq UltraScale+ MPSoC:1,Virtex UltraScale+ HBM ES:0,Zynq-7000:1,Kintex UltraScale+ ES:0,Kintex UltraScale+:1,ARM Cortex-A53:1,Spartan-7:1,ARM Cortex-A9:1,ARM Cortex R5:1,Virtex UltraScale+ ES:0,System Generator for DSP:0,Artix-7:1,Built-in Platforms and associated devices for SDAccel:1,DocNav:1,Kintex-7:1,Virtex UltraScale+:1,Model Composer:0,Zynq UltraScale+ RFSoC ES:0,Kintex UltraScale:1,Engineering Sample Devices for Custom Platforms:0,Virtex UltraScale:1,Zynq UltraScale+ MPSoC ES:0,MicroBlaze:1,Virtex-7:1
    
    # Choose the post install scripts you'd like to run as part of the finalization step. Please note that some of these scripts may require user interaction during runtime.
    InstallOptions=Acquire or Manage a License Key:0,Enable WebTalk for SDK to send usage statistics to Xilinx:1,Enable WebTalk for Vivado to send usage statistics to Xilinx (Always enabled for WebPACK license):1
    
    ## Shortcuts and File associations ##
    # Choose whether Start menu/Application menu shortcuts will be created or not.
    CreateProgramGroupShortcuts=1
    
    # Choose the name of the Start menu/Application menu shortcut. This setting will be ignored if you choose NOT to create shortcuts.
    ProgramGroupFolder=Xilinx Design Tools
    
    # Choose whether shortcuts will be created for All users or just the Current user. Shortcuts can be created for all users only if you run the installer as administrator.
    CreateShortcutsForAllUsers=0
    
    # Choose whether shortcuts will be created on the desktop or not.
    CreateDesktopShortcuts=1
    
    # Choose whether file associations will be created or not.
    CreateFileAssociation=1
    

    コンフィギュレーション ファイルの各オプションは GUI のオプションと同じで、値 1 はそのオプションが選択されていること、値 0 はそのオプションが選択されていないことを示します。

    注記: このコンフィギュレーション ファイルでは、デフォルトではインストールされるデバイスは選択されていません (すべてのデバイスの値が 0)。デバイスをインストールするには、値をすべて 1 に変更する必要があります。

インストーラーの実行

インストール プリファレンスを反映する設定ファイルを編集したら、インストーラーを実行します。コマンド ライン インストールの一部として、ザイリンクス エンドユーザー使用許諾契約およびサードパーティ エンドユーザー使用許諾契約を承認し、WebTalk の契約条件を理解していることを示す必要があります。

WebTalk 契約条件

WebTalk 契約条件の内容は次のとおりで、インストーラーを実行中に許諾する必要があります。

[I Agree] をクリックして、上記の WebTalk に関する契約条件のセクション 13 を読み、https://japan.xilinx.com/webtalk の WebTalk FAQ を読む機会が与えられたことを確認します。セクション 13(c) に記述される特定の条件が当てはまる場合は、WebTalk をオフにできることを理解します。条件が該当しない場合は、ソフトウェアをアンインストールするか、インターネットに接続されていないマシンでソフトウェアを使用すると、WebTalk をディスエーブルにできます。該当条件を満たすことができない場合、またはこのような情報の伝達を回避するための適切な手順を踏めない場合は、セクション 13(b) に記述された目的でセクション 13(a) で記述された情報をザイリンクスが収集することに同意します。

コマンド ラインを使用する場合に上記のそれぞれの項目の同意を示すには、コマンド ライン オプション -a または --agree を使用します。上記の 1 つがリストに含まれない場合、または agree オプションが指定されない場合、エラー メッセージが表示されてインストーラーが停止し、インストールされません。

バッチ モード インストール

次に、コンフィギュレーション ファイルを使用した典型的な新規インストールのコマンド ライン例を示します。
xsetup --agree XilinxEULA,3rdPartyEULA,WebTalkTerms 
--batch Install --config install_config.txt
ザイリンクスのデフォルト エディション コンフィギュレーションの 1 つを使用する場合、--config オプションを指定する必要はありませんが、デスティネーション ディレクトリはコンフィギュレーション ファイルに含まれるので、コマンド ラインでこれを指定する必要があります。
xsetup --agree 3rdPartyEULA,WebTalkTerms,XilinxEULA 
--batch Install --edition "SDx Development Environments" --location "/home/Xilinx"

上記のコマンドは、指定したエディションのデフォルトのコンフィギュレーション オプションを使用しています。デフォルト コンフィギュレーション オプションを確認するには、上記のように –b ConfigGen モードを使用します。インストーラーのバッチ モードでは、アンインストールおよびアップグレード (後からツールおよびデバイスを追加) も可能です。xsetup -h または xsetup --help を実行すると、インストーラー バッチ モードのすべてのオプションをリストできます。

インターネット接続問題の解決策

Windows の場合、インストーラーは Windows のシステム プロキシ設定を使用してインターネットに接続します。接続には、[コントロール パネル] > [ネットワークおよびインターネット] > [インターネット オプション] での設定が使用されます。Linux ユーザーの場合は、Firefox ブラウザーのプロキシ設定が接続に使用されます。

図: インターネット接続のメッセージ例



接続に問題がある場合は、次を確認してください。

  1. 別のプロキシ設定を使用する場合は、[Manual Proxy Configuration] オプションで設定を指定します。
  2. 会社のファイアウォールにユーザー名とパスワードを使用したプロキシ認証が必要かどうかを確認してください。必要であれば、[Manual Proxy Configuration] で設定します。
  3. Linux ユーザーが Firefox ブラウザーで [Use system settings] または [Auto-detect settings] のいずれかを選択した場合は、インストーラーでプロキシを手動で設定する必要があります。

SDSoC を実行するための環境の設定

SDx ツールを実行する環境を設定するには、source コマンドで次のファイルを読み込んで、SDSoC 開発環境がパスに含まれ、開発環境に必要なその他の変数も設定されるようにします。

Linux

C シェル:

source <SDX_INSTALL_DIR>/SDx/2019.1/settings64.csh

Bash:

source <SDX_INSTALL_DIR>/SDx/2019.1/settings64.sh

Windows


C:> <SDX_INSTALL_DIR>\SDx\2019.1\settings64.bat