リリースの移行

新規ターゲット プラットフォームに移行する前に、新しいプラットフォームのターゲットを別の Vitis テクノロジのリリースに変更する必要があるかどうかも決定する必要があります。ターゲットを新しいリリースに変更する場合、ザイリンクス ではまず新しいソフトウェア リリースを使用して既存のプラットフォームをターゲットとして、変更が必要ないかどうかを確認してから、新しいターゲット プラットフォームに移行することをお勧めしています。

既存プラットフォームを使用して新しいリリースをターゲットにする手順は、次のとおりです。

  • ホスト コードの移行
  • リリースの移行
重要: ザイリンクス では、新しいリリースに移行する前に、Vitis 2019.2 ソフトウェア プラットフォーム リリース ノート を参照することをお勧めしています。

ホスト コードの移行

XILINX_XRT 環境変数は、XRT ライブラリ環境のディレクトリを指定するのに使用され、ホスト コードをコンパイルする前に設定する必要があります。XRT ライブラリ環境をインストールしたら、/opt/xilinx/xrt/setup.csh または /opt/xilinx/xrt/setup.sh ファイルを適宜読み込んで XILINX_XRT 環境変数を設定できます。次に、LD_LIBRARY_PATH 変数も XRT ライブラリインストール ディレクトリを指定するようにします。

コンパイルして、ホスト コードを実行するには、Vitis インストールから<INSTALL_DIR>/settings64.csh または <INSTALL_DIR>/settings64.sh ファイルを読み込むようにしてください。

GUI を使用する場合は、新しい XRT ライブラリのディレクトリが自動的に読み込まれ、プロジェクトを構築すると makefile が生成されます。

ただし、カスタマイズした makefile を使用する場合は、XILINX_XRT 環境変数を使用して XRT ライブラリを設定する必要があります。

  • インクルード ディレクトリは、-I${XILINX_XRT}/include および -I${XILINX_XRT}/include/CL のように指定します。
  • ライブラリ パスは -L${XILINX_XRT}/lib のように指定します。
  • OpenCL ライブラリは libxilinxopencl.so で、makefile-lxilinxopencl が使用されます。

リリースの移行

ホスト コードを移行したら、Vitis テクノロジの新しいリリースを使用して、既存のターゲット プラットフォームでコードをビルドします。新しいリリースの Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームでプロジェクトを実行して、問題なく動作するかどうか、タイミングを満たしているかどうかを確認します。

新しいリリースを使用した場合は、次のような問題が発生する可能性があります。

  • C ライブラリまたはライブラリ ファイルの変更。
  • カーネルのパス名の変更。
  • カーネル コードに埋め込まれた HLS プラグマまたはプラグマ オプションの変更。
  • C/C++/OpenCL コンパイラ サポートの変更。
  • カーネルのパフォーマンスの変更 (既存カーネル コードのプラグマを調整する必要があることあり)。

これらの問題は、カーネルの開発で使用したのと同じ手法を使用して解決します。この段階では、新しいリリースを使用してターゲット プラットフォームのスループット パフォーマンスが要件を満たすかどうかを確認します。最終的なタイミング (最大クロック周波数) に変更がある場合は、新しいターゲット プラットフォームに移行してから、問題を解決します。これについては、タイミングの解決 で説明しています。