クイック スタート

ここでは、Vitis™ ソフトウェア プラットフォームでプラットフォームおよび Hello World アプリケーションを作成します。

プラットフォームの作成

プラットフォーム プロジェクトは、ハードウェア プラットフォーム、ランタイム ライブラリ、各プロセッサの設定、およびデバイスのブートローダーのコンテナーです。Cortex™-A53 のスタンドアロン ボード サポート パッケージのように単純なものもあれば、Cortex-A53Cortex-R5FMicroBlaze™ プロセッサなどのさまざまなランタイム コンフィギュレーションを組み合わせたものもあります。このセクションでは、ハードウェア デザインを作成し、そのハードウェア デザインを使用してアプリケーション プラットフォームを作成する方法について説明します。

ハードウェア デザインの作成 (XSA ファイル)

ハードウェア デザインを作成するには、Vivado® プロジェクトを作成し、Zynq® UltraScale+™ MPSoC 設定をカスタマイズして、PL ペリフェラルに接続し、ブロック デザインを生成します。Vivado プロジェクトの作成方法の詳細は、『Zynq UltraScale+ MPSoC: エンベデッド デザイン チュートリアル』 (UG1209: 英語版日本語版) を参照してください。
注記: hw_src ディレクトリに bd.tcl が含まれている必要があります。このリポジトリをクローンした場合は、Vivado ブロック図デザインを Vivado で再作成できます。
  1. source hw_src/design_1.tcl コマンドを使用して Vivado ブロック図デザインを作成します。
  2. IP インテグレーターで Generate Block Design を実行します。ブロック デザインが生成されます。
  3. File > Export > Export Hardware をクリックし、Vivado からハードウェア プラットフォームをエクスポートします。
  4. [Export Hardware] ダイアログ ボックスで OK をクリックします。

プラットフォーム プロジェクトの作成

ハードウェア デザインをエクスポートしたら、プラットフォーム プロジェクトを作成できます。プラットフォーム プロジェクトを作成するには、次の手順に従います。
  1. Vitis™ ソフトウェア プラットフォームを起動します。
  2. File > New > Platform Project をクリックします。New Platform Project ウィザードが開きます。
  3. [Project name] にプロジェクトの名前を入力し、Next をクリックします。
  4. Create from hardware specification (XSA) を選択して Next をクリックします。
  5. [XSA file] フィールドで、Vivado Design Suite からエクスポートした XSA ファイルを選択します。

  6. [Operating system] ドロップダウン リストから standalone を選択し、[Processor] ドロップダウン リストから psu_cortexa53_0 を選択します。[Generate boot components] チェック ボックスがデフォルトでオンになっています。ブート コンポーネント (Zynq の場合は FSBL、Zynq UltraScale+ MPSoC の場合は PMU ファームウェア) が必要ない場合は、オフにできます。
  7. Finish をクリックします。指定したドメインとブート コンポーネントに必要なドメインを含むプラットフォームが生成されます。後で新しいドメインを追加できます。
  8. [Explorer] ビューで platform.spr をダブルクリックします。プラットフォーム タブが開き、ここで参照および変更できます。FSBL、スタンドアロン ドメイン、PMU ファームウェアの設定を変更できます。
  9. プラットフォームを生成するには、プラットフォーム プロジェクトを右クリックして Build Project を選択します。または、 をクリックすることもできます。

Hello World アプリケーションの作成

Vitis™ ソフトウェア プラットフォームをインストールしたら、ソフトウェア アプリケーション プロジェクトを作成します。アプリケーション プロジェクトは、最終的なアプリケーション コンテナーです。作成されるプロジェクト ディレクトリには、C/C++ ソース ファイル、実行出力ファイル、およびプロジェクトのビルドに使用される makefile などの関連ユーティリティ ファイルが含まれます。

注記: Vitis ソフトウェア プラットフォームにより自動的にシステム プロジェクトが作成されます。システム プロジェクトは、システムで同時に実行可能なアプリケーションすべてをふくむ最上位コンテナー プロジェクトです。これにより、アプリケーションを個別にではなくまとめてデバッグ、実行、プロファイリングできるので、システムに多数のプロセッサが含まれる場合、特にそれらが通信する場合に便利です。

サンプル アプリケーションのビルド

このセクションでは、既存のテンプレートを使用してサンプルの Hello World アプリケーションを作成する方法について説明します。
  1. Vitis ソフトウェア プラットフォームを起動します。
  2. 最初のプロジェクトのワークスペース ディレクトリを選択します。
  3. Launch をクリックします。[Welcome] ページが表示されます。
  4. [Welcome] ページを閉じます。開発パースペクティブが開きます。
  5. File > New > Application Project をクリックします。
  6. [Project name] フィールドに名前を入力し、Next をクリックします。[Select platform] タブが開きます。プロジェクトのプラットフォームを選択します。表示されているプラットフォーム (ザイリンクスまたは別のベンダーのもの) か前に作成したカスタム プラットフォームのいずれかを選択できるほか、エクスポートされた Vivado® ハードウェア プロジェクトから自動的に 1 つ作成することもできます。
  7. Select platform タブで作成したプラットフォームを選択し、Next をクリックします。自身のハードウェア プラットフォームを使用する場合は、 アイコンをクリックしてリストにプラットフォームを追加します。
  8. プロジェクトのシステム コンフィギュレーションを選択し、Next をクリックします。[Templates] が表示されます。
  9. Hello World を選択して Next をクリックします。[Explore] ペインにワークスペースが開き、hello_world_system システム プロジェクトと zcu102 プラットフォーム プロジェクトが表示されます。
  10. システム プロジェクトを右クリックし、Build Project をクリックします。これでアプリケーションがビルドされ、[Console] タブにファイルとアプリケーション サイズの詳細が表示されます。

アプリケーションのデバッグおよび実行

実行ファイル バイナリを作成したので、これをボード上でテストできます。ボード上でアプリケーションを実行するには、次の手順を実行します。
  • JTAG ケーブルをコンピューターに接続します。
  • ボードのブート モード スイッチを JTAG モードに設定します。
  • USB UART ケーブルを接続し、UART コンソールを設定します。
  • ボードに電源を投入します。
  1. システム プロジェクトを展開し、デバッグするアプリケーション プロジェクトを選択します。アプリケーションを右クリックし、Debug As > Launch on Hardware (Single Application Debug) をクリックします。
  2. [Confirm Perspective Switch] ダイアログ ボックスで Yes をクリックします。Vitis IDE が [Debug] パースペクティブに切り替わり、デバッガーが main() 関数に入るところで停止します。
  3. ツールバーのコマンドを使用して、アプリケーションをステップ実行します。print() 関数をステップ実行すると、UART コンソールに「Hello World」と表示されます。