ザイリンクス、成長を続ける 5G O-RAN 仮想ベースバンド ユニット市場向けに 多機能テレコム アクセラレータ カードを出荷

T1 テレコム アクセラレータ カードにより、ネットワーク性能の向上と同時に CPU コア数、コスト、消費電力の大幅な削減が可能となり、簡略化され効率的な 5G 仮想インフラストラクチャを実現

Sep 16, 2020

ザイリンクス社 (本社: カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ: XLNX) は 9 月 15 日 (米国時間)、5G ネットワークにおける O-RAN 分散型ユニット (O-DU) および仮想ベースバンド ユニット (vBBU) 用の T1 テレコム アクセラレータ カードを発表した。既に 5G ネットワークに採用され、フィールドで実証されたザイリンクス シリコンおよび IP を使用して開発された T1 カードは、O-RAN フロントホール プロトコルとレイヤー 1 オフロードの両方を実行できる PCIe フォーム ファクターの多機能カードとして唯一の製品である。T1 カードが備える先進のオフロード機能により、システムに必要な CPU コアの数を大幅に削減できる。T1 カードを使用する O-DU は、競合製品と比較して 5G 性能およびサービスが大幅に向上するとともに、全体的なシステム消費電力とコストが削減される。

O-DU および vBBU ソリューションは、広範囲にわたる 5G 仮想化サービスに対応するオープンな標準プラットフォームを提供するため、これらのソリューションへの需要は急速に拡大している。T1 カードは標準の x86 または非 x86 サーバーに装着可能な小型フォーム ファクターのシングル スロット カードであり、5G 仮想化 O-DU プラットフォームに必要なリアルタイムのプロトコル処理性能を達成している。加えて、ライン レート機能と、ハード化された LDPC および Turbo コーデックを使用したチャネル エンコード/デコード、レート マッチング/デマッチング、HARQ バッファー管理などの演算負荷の高い機能をオフロードし、プロセッサ コアの処理能力を解放してほかのサービスを実行できるようにする。仮想化が約束する真の価値はここにある。T1 カードには、O-RAN フロントホールと 5G NR レイヤー 1 の両方のリファレンス デザインを含むターンキー ソリューションや、通信事業者、システム インテグレーター、および OEM が製品やサービスを迅速に市場に投入できるようにする事前検証済みソフトウェアがエコシステム パートナーを通じて提供され、5G の運用を簡略化する。

重要なチャネル コーディング機能を CPU から T1カードへオフロードすることにより、同じサーバーでアクセラレーションを使用しない場合と比較して、エンコード スループットは最大 45 倍、デコード スループットは 23 倍に向上し、CPU コア数、システム コスト、全体的な消費電力は大幅に削減される。さらに、O-RAN フロントホール終端用として、50Gbps の光ポートを使用して 5G NR 4TRX の複数のセクターを 100MHz OBW で処理できる。フロントホールと L1 の帯域幅には最適なスケーラビリティが確保され、サーバーにカードを追加するだけで通信タワーの数を増やすことができる。

ザイリンクスのワイヤード/ワイヤレス グループのマーケティング担当バイス プレジデントであるダン・マンスール (Dan Mansur) は、次のように述べている。「ネットワーク仮想化と O-RAN のトレンドは、ザイリンクスにとって絶好の機会となります。ザイリンクス T1 テレコム アクセラレータ カードは標準ネットワークのディスアグリゲーション (分離) を進展させ、ザイリンクスの販路を 5G 市場の隅々まで広げるでしょう。エコシステム パートナー、ザイリンクスのハードウェア、IP、およびソフトウェアを緊密に連携させ、5G O-RAN ネットワークのイノベーションと実現を主導していきます」

OMDIA 社の Fixed and Mobile Infrastructure 担当プラクティス リーダーであるダリル・スクーラー (Daryl Schoolar) 氏は、次のように述べている。「新しく、より広い帯域幅サービスに対応するため、5G インフラストラクチャへの投資は増え続けており、拡大する帯域幅およびその要件を満たすシステム アクセラレーションを可能にするソリューションが強く求められています。O-RAN および仮想化に対する通信事業者の関心が高まる中、ザイリンクス T1 テレコム アクセラレータ カードは、このニーズに対応すると同時に、エッジでのソフトウェアやサービスなどを実現する、時宜を得た魅力的なソリューションです」

業界からの声
VVDN 社の北米セールス部門バイス プレジデントであるサウラブ・グプタ (Saurav Gupta) 氏は、次のように述べている。「T1 テレコム アクセラレータ カードの開発において、ザイリンクスと緊密に協力できたことを誇りに思います。ザイリンクスのシリコンは業界屈指の適応性を備え、フロントホールと L1 オフロード ソリューションの両方を可能にする 5G IP を構築する上で欠かせない最良の基盤となっています」

Mavenir 社の Radio Access Business Unit 担当シニア バイス プレジデント兼ジェネラル マネージャーであるミカエル・ライランダー (Mikael Rylander) 氏は、次のように述べている。「Open RAN は、テレコム業界におけるさまざまな企業およびソリューションに風穴を開ける画期的なネットワークです。5G Open RAN に強力な機能を追加するザイリンクスのテレコム アクセラレータは、優れたハードウェアの適応性を備えているため多様な O-RAN 機器と共に使用できます」

NOKIA 社の Edge Computing Platform を率いるパシ・トイボネン (Pasi Toivonen) 氏は、次のように述べている。「データ アクセラレータ市場でのザイリンクスの実績を基に開発された 5G テレコム アクセラレータ カードに大きな期待を寄せています。当社の AirFrame デザイン チームは、ザイリンクスとの協業を継続し、成長著しい 5G 市場にこれらのエキサイティングかつ新しいオプションおよび機能を提供できることを楽しみにしています」


供給体制

T1 カードのサンプルは、世界各地の顧客に現在出荷中である。量産出荷は 2021 年初頭に予定されている。


ザイリンクスについて

ザイリンクスは、エンドポイントから、エッジ、クラウドに至るまで、多種多様なテクノロジで迅速なイノベーションを可能にする、極めて柔軟で適応性のあるプロセッシング プラットフォームを開発している。ザイリンクスが発明したテクノロジには、FPGA、ハードウェア プログラマブル SoC、ACAP などがある。ザイリンクスは、適応性が高く、インテリジェント、かつコネクテッドな世界を実現するため、業界で最もダイナミックなプロセッサ テクノロジを提供する。詳しい情報は、ウェブサイト japan.xilinx.com で公開している。

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