手順 1. SD カード イメージを設定する (PetaLinux)

スターター キットには、プライマリ ブート デバイスとセカンダリ ブート デバイスがあり、ブート ファームウェアをランタイム OS やアプリケーションから分離しています。これにより、ブート ファームウェアに触れることなく、セカンダリ ブート デバイス上のアプリケーション イメージ内でアプリケーション コードの開発や更新が可能になります。プライマリ ブート デバイスは SOM 上にある QSPI メモリで、これは工場であらかじめプログラムされています (あらかじめロードされた QSPI イメージ)。セカンダリ ブート デバイスはキャリア カード上にある microSD カードです。

microSD カードの設定には、最新の SD カード イメージをダウンロードし、イメージ フラッシュ ツールを利用して書き込む必要があります。

  1. Kria™ KV260 ビジョン AI スターター キット イメージをダウンロードして、コンピューターに保存します。
  2. Balena Etcher をダウンロードします (推奨: Windows、Linux、macOS に対応)。その他の OS 別ツール オプションは、次を参照してください。
  3. ツールの指示に従って、ダウンロードしたイメージを選択し、microSD カードに書き込みます。
balena-etcher-screenshot

書き込み完了後、次のステップに進みます。

SD カードにイメージを書き込むための OS 専用ツールが必要な方は、次を参照してください。

Windows をお使いの方は、Balena Etcher の代わりに Win32 Disk Imager ツールをご利用ください。ツールを使用する前に、SD カードが正しくフォーマットされていることを確認してください。  また、Kria KV260 ビジョン AI スターター キット用に圧縮された SD カードのイメージがアーカイブ解凍ツールを使用して解凍されていることを確認してください。

win32-disk-image
  1. 青いフォルダーのアイコンをクリックして、ツール内のイメージの場所を指定します。
  2. [Device] のドロップ ダウン メニューから、正しい microSD カードを選択します。
  3. [Write] をクリックし、プロンプトで [Yes] をクリックして書き込みプロセスを続行し、プロセスが完了するまで待ちます。

macOS をお使いの方は、次の手順を参照してください。
Tar ファイルを解凍する場合は、次のコマンドを使用します。

    gunzip petalinux-sdimage.wic.gz

microSD カードをコンピューターに接続したらすぐに、どのデバイスに割り当てられているかを確認してください。次のコマンドを使用して、対象となる microSD カードを特定します (ディスクの種類、名前、サイズなどから確認できる)。

    gunzip petalinux-sdimage.wic.gz
disk3
  • この例では、microSD カードとして「disk3」を使用しています。

microSDカードに既存のパーティションがある場合は、次のコマンドを使用してマウントを解除することも可能です。

    diskutil unmount /dev/disk3s1

イメージ ファイルを microSD カードに書き込む場合は、次のコマンドを使用できます。

    sudo dd if=petalinux-sdimage.wic of=/dev/rdisk3 bs=1m
  • SD カードの書き込み状況を確認する場合は、Ctrl + T を使用します。

microSD カードを取り出す場合は、次のコマンドを使用します。

    diskutil eject /dev/disk3

Linux をお使いの方は、次に示すコマンド ラインの説明を参照してください。次へ進む前に、SD カードが正しくフォーマットされていることを確認してください。

microSD カードをコンピューターに接続したらすぐに、どのデバイスに割り当てられているかを確認してください。

次の例では、16GB の microSD カードがデバイス 「sdb」 と表示されています。以降の説明では 「sd<x>」 と表記しますが、<x> の部分をお使いのシステムに合ったデバイスに置き換えてください。

コマンド入力やディスクを選択する際には、誤ってハード ディスクを上書きしないように注意してください。

setup-sd

圧縮されたイメージを抽出します。ここでは、WIC イメージは petalinux-sdimage.wic.gz としてホストされていますが、ファイル名は定期的にアップデートされるため異なる場合があります。

    gunzip petalinux-sdimage.wic.gz​
    dd if=petalinux-sdimage.wic of=/dev/sd<?> conv=fsync​
    sudo eject /dev/sd<?>