DCM スタンバイ ロジックのある SPI-4.2 コアをシミュレーションする場合、SDF ファイルを使用してタイミング シミュレーションを実行する必要があります。SDF ファイルを使用せずにシミュレーションをしようとすると、シミュレーション中にエラーが出力される可能性があります。MTI のシミュレータから次のようなエラー メッセージが表示されます。
"# ** Error: (vsim-3601) Iteration limit reached at time 0 ps."
これは、DCM スタンバイ ロジックのリング オシレータが UniSim シミュレーション モデルを使用するとトグルしなくなることが原因です。DCM スタンバイ ロジックのある SPI-4.2 コアを使用する場合、このコアの唯一のシミュレーション方法は、SimPrim モデルを使用するタイミング シミュレーションを実行する方法で、SDF ファイルを使用してシミュレーションする必要があります。
タイミング シミュレーションを実行する段階ではなく、論理シミュレーションを実行したい場合は、DCM スタンバイ ロジックなしで SPI-4.2 コアを使用してください。タイミング シミュレーションを実行する段階になったら、DCM スタンバイ ロジックを使った SPI-4.2 コアのネットリストに置き換えてください。この 2 つの NGC ネットリストには DCM スタンバイ ロジックの有無以外に機能的な違いはなく、デザイン変更なしに NGC ネットリストを置き換えることができるはずです。ネットリストを置き換えたら、NGDBUILD コマンドからインプリメンテーションを再実行する必要があります。
SPI-4.2 のシミュレーションの詳細については、『SPI-4.2 ユーザー ガイド』の「Simulating and Implementing the Core」のセクションを参照してください。
AR# 21959 | |
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日付 | 05/03/2010 |
ステータス | アクティブ |
種類 | 一般 |