TAP コントローラー のステート マシンはどのように機能しますか。
FPGA デバイス特定の問題およびその他のコンフィギュレーションに関連したアンサーは、(Xilinx Answer 34104) を参照してください。
TAP コントローラーは 16 ステートの FSM で、テスト アクセス ポート (TAP) を介して供給される制御シーケンスに応答します。
次はそのステート図です。
ステート間の遷移は TCK の立ち上がりエッジでのみ発生し、各ステートにはそれぞれ名前があります。
縦方向に列が 2 つあり、7 つのステートがあります。それぞれ、命令パスとデータ パスを表しています。
データ レジスタは名前が「DR」で終わるステートで動作し、命令レジスタは名前が「IR」で終わるステートで動作します。それを除けばステートは同じです。
各ステートの動作は次のようになります。
Test-Logic-Reset
IC の標準動作をイネーブルにするこのコントローラー ステートで、すべてのテスト ロジックはディスエーブルになります。コントローラーのステートに関係なく、TMS を High に維持し、TCK を 5 回パルスさせることで、Test-Logic-Reset ステートに入ることができるように TAP コントローラーのステート マシンは設計されています。テスト リセット (TRST) ピンがオプションになっているのは、このためです。
Run-Test-Idle
このコントローラー ステートでは、IC のテスト ロジックはある命令が存在する場合にのみアクティブです。たとえば、セルフ テストをアクティベートする命令がある場合、コントローラーがこのステートに遷移するとそれが実行されます。そうでない場合、IC のテスト ロジックはアイドル状態です。
Select-DR-Scan
このコントローラー ステートは、データ パスまたは Select-IR-Scan ステートに遷移するかどうかを制御します。
Select-IR-Scan
このコントローラー ステートは、命令パスに遷移するかどうかを制御します。遷移しない場合は、Test-Logic-Reset ステートに戻ります。
Capture-IR
このコントローラー ステートでは、命令レジスタ パラレルのシフト レジスタ バンクが、TCK の立ち上がりエッジで固定値パターンを読み込みます。最後の 2 つの上位ビットは常に 01 である必要があります。
Shift-IR
このコントローラー ステートでは、命令レジスタが TDI と TDO 間を接続し、取り込まれたパターンが TCK 立ち上がりエッジで毎回シフトします。TDI ピンで使用可能な命令も、命令レジスタへシフトインされます。
Exit1-IR
このコントローラー ステートは Pause-IR ステートまたは Update-IR ステートに遷移するかどうかを制御します。
Pause-IR
このステートでは、命令レジスタのシフトが一時的に停止します。
Exit2-DR
このコントローラー ステートは Shift-IR ステートまたは Update-IR ステートに遷移するかどうかを制御します。
Update-IR
このコントローラー ステートでは、命令レジスタの命令が、TCK の各立ち下がりエッジで、命令レジスタのラッチ バンクにラッチされます。この命令はラッチされると、現在の命令になります。
Capture-DR
このコントローラー ステートでは、TCK の立ち上がりエッジで、現在の命令によって選択されたデータ レジスタにデータがパラレル入力されます。
Shift-Dr、Exit1-DR、Pause-DR、Exit2-DR および Update-DR
このコントローラー ステートは、命令パスの Shift-IR、Exit1-IR、Pause-IR、Exit2-IR および Update-IR ステートに似ています。
Answer Number | アンサータイトル | 問題の発生したバージョン | 修正バージョン |
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34104 | ザイリンクス コンフィギュレーション ソリューション センター - コンフィギュレーション デザイン アシスタント | N/A | N/A |
AR# 3203 | |
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日付 | 08/16/2017 |
ステータス | アクティブ |
種類 | 一般 |