メモ : 11.2 リリースでは、次に説明するようにデフォルトのインスタンス名 ep を使用しない場合、予測可能 IP 制約は使用されません。これは、タイミング クロージャに悪影響を与える可能性があります。
11.1 では、タイミング クロージャを支援するため Block Plus コアで予測可能 IP 制約が使用されます。コアをインスタンシエートするときにデフォルトのインスタンス名 ep を使用していない場合、MAP で制約が認識されず、この問題が発生します。
たとえば、次のコードではエラーは発生しません。
endpoint_blk_plus_v1_10_1 ep (
// SYS Interface
.sys_clk_p(cor_sys_clk_p),
.sys_clk_n(cor_sys_clk_n),
// PCI-Express Interface
.pci_exp_txn(cor_pci_exp_txn),
.pci_exp_txp(cor_pci_exp_txp),
.pci_exp_rxn(cor_pci_exp_rxn),
.pci_exp_rxp(cor_pci_exp_rxp),
.sys_reset_n(cor_sys_reset_n)
);
次のコードでは、エラーが発生します。
endpoint_blk_plus_v1_10_1 custom_name (
// SYS Interface
.sys_clk_p(cor_sys_clk_p),
.sys_clk_n(cor_sys_clk_n),
// PCI-Express Interface
.pci_exp_txn(cor_pci_exp_txn),
.pci_exp_txp(cor_pci_exp_txp),
.pci_exp_rxn(cor_pci_exp_rxn),
.pci_exp_rxp(cor_pci_exp_rxp),
.sys_reset_n(cor_sys_reset_n)
);
この例では、インスタンス名がデフォルトの ep から変更されているために MAP でエラーが発生します。
11.1 でこの問題を回避するには、デフォルトのインスタンス名 ep を使用するか、次の環境変数を設定して MAP で制約が無視されるようにします。
XIL_PAR_NO_PREDICTABLE_IP = 1
ISE 11.2 では、インスタンス名が ep でない場合に無効な予測可能 IP 制約が無視されるので、この問題は発生しません。ISE 11.3 でリリースされる v1.12 Block Plus コアでは、カスタム インスタンス名を使用できるようにするため、ep ではなくワイルドカードを使用するよう変更する予定です。ISE 11.3 は、これらのワイルドカードをサポートするよう改善されます。