LPDDR2 モードの DDR コントローラーで、セルフ リフレッシュ操作の終了後に ZQCL キャリブレーション コマンドが発行されません。
DRAM JEDEC 仕様では必須ではありませんが、一部のベンダーでは、セルフ リフレッシュ終了後、ほかのメモリ要求が処理される前に、ZQCL コマンドが発行されることが必要です。
この問題を回避するには、LPDDR2 デバイスがセルフ リフレッシュ モードの間、ソフトウェアで定期的に ZQCS コマンドが発行されるようにします。
影響: | 深刻な問題ではありません。回避策を参照してください。 |
回避策: | ソフトウェアで定期的に ZQCS コマンドが発行されるようにします。 |
影響する構成: | LPDDR2 モードで DDR メモリ コントローラーを使用するシステム |
影響するデバイス リビジョン: | (Xilinx Answer 47916) - 「Zynq-7000 SoC デバイス - シリコン リビジョン間の相違点」を参照してください。 |
問題の詳細
PS DDR コントローラーがセルフ リフレッシュ操作終了後に ZQCL キャリブレーション コマンドを発行しません。
ZQ キャリブレーション コマンドは、LPDDR2 出力ドライバーをプロセス、温度、電圧に対してキャリブレーションするために使用されます。
DRAM JEDEC 仕様では必須ではありませんが、Micron 社などの一部のベンダーでは、セルフ リフレッシュ終了後、ほかのメモリ要求が処理される前に、ZQCL コマンドが発行されることが必要です。
影響の詳細
キャリブレーション コマンドが発行されないと、温度および電圧によって、インピーダンス耐性がなくなり、データ アイにシフトが含まれる可能性があります。
これにより、データが破損することがあります。ザイリンクス デバイス ドライバーには、この問題の回避策が含まれています。
回避策の詳細
この問題を回避するには、LPDDR2 デバイスがセルフ リフレッシュ モードの間、ソフトウェアで定期的に ZQCS コマンドが発行されるようにします。
これには、DRAM MRW インターフェイスを使用し、DDR コントローラー レジスタ reg_ddrc_mr_data に書き込みを実行します。
温度ディレーティング機能がイネーブルになっている場合は、追加の手順が必要となります。
Answer Number | アンサータイトル | 問題の発生したバージョン | 修正バージョン |
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47916 | Zynq-7000 SoC デバイス - シリコン リビジョン間の相違点 | N/A | N/A |
AR# 47582 | |
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日付 | 06/13/2018 |
ステータス | アクティブ |
種類 | デザイン アドバイザリ |
デバイス |