ZC706 評価ボードのチェックリストは、ボード関連の問題をデバッグし、ボード RMA リクエストが必要かどうかを判断するのに有益です。
ZC706 ボード デバッグ チェックリストを使用してデバッグ作業に入る前に、 (Xilinx Answer 51899) - 「Zynq-7000 SoC ZC706 評価キット - 既知の問題およびリリース ノートのマスター アンサー」を参照してください。こちらのアンサーに直面している問題が説明されている場合があります。
1) スイッチ/ジャンパー設定
2) ボード電源
3) ケーブル検出
4) JTAG 初期化
次のデバッグ手順は、手順 1 から 4 までが確認されていて問題がないことを前提としています。
7) SD カード
8) XADC
9) PCIe
10) IBERT
11) DDR3
12) イーサネット
13) インターフェイス テスト
14) ZC706 の既知の問題
ZC706 のデフォルトスイッチおよびジャンパー設定:
デフォルトのスイッチおよびジャンパー設定を確認し、既知の安全な状態から開始してください。その後にアプリケーションに合わせてスイッチ/ジャンパーを設定します。
a) ZC706 のデフォルト スイッチ設定:
b) ZC706 のデフォルト ジャンパー設定:
ZC706 のデフォルト ジャンパー設定 (続き):
c) PHY のデフォルト インターフェイス モード設定:
パワーオン LED: ZC706 評価キットにある AC/DC 電源アダプターを使用してテストベンチで初期電源テストを実行します。パワーオン LED のステータスはボードの状態を表します。
a) 電源投入時に次の LED のステータスを確認します。
b) これらの LED が電源投入時に点灯しないときは、ボード上の TI 電源コントローラーをプログラムし直す必要がある場合があります。この作業には、テキサス インスツルメンツ社の Fusion Digital Power の製造ツール ソフトウェア パッケージ、テキサス インスツルメンツ社の USB Interface Adapter EVM、および該当する XML スクリプトを使用します。
詳細は、(Xilinx Answer 37561) を参照してください。また、どの XML ファイルを使用すべきかについては (ボードに特化しているため)、(Xilinx Answer 56811) を参照してください。
TI 社の USB インターフェイス アダプター EVM がない場合は、(Xilinx Answer 54022) の手順に従って注文できます。このケーブルは数日で配達され、必須のデバッグ ツールです。
TI USB インターフェイス アダプター EVM を注文し、電源コントローラーを再プログラムするのは、ボードの機能を復元するのに重要な手順です。
c) 12 V の電源 LED (DS22) が緑色に点灯していない場合は、12 V の DC が ZC706 の電源入力コネクタに供給されていません。次の手順に従ってください。
上記の手順に従ってもボードに電源を復元できない場合は、サポート ウェブページでサポート オプションを確認してください。
ZC706 では、ZC706 Digilent USB-to-JTAG モジュール U30 に接続されている USB A-to-micro-B ケーブルが使用されます。プラットフォーム ケーブル ヘッダー (J3) およびフライング リード ヘッダー (J62) も JTAG コンフィギュレーション用に提供されています。
JTAG チェーンは、SW4 で 2 ポジションの DIP スイッチにより制御される 3-to-1 アナログ スイッチ (U45、U46、U47) を介して利用可能なこれらの 3 つの方法のいずれかでプログラムできます。
選択したケーブルに接続するため ZC706 が正しく設定されていることを確認するには、次の JTAG プログラミング オプション設定を参照してください。
a) USB A-to-micro-B ケーブル
インストールする場合は、ダウンロードされたファイルにある資料に記述されているガイドラインに沿ってください。http://digilentinc.com/Products/Detail.cfm?NavPath=2,66,768&Prod=DIGILENT-PLUGIN
このプラグインには、Windows の場合は Adept システム 2.4 以降のバージョン、Linux の場合は Adept システム 2.3.9 以降のバージョンが必要です。Adept ソフトウェアは Digilent 社から提供されています。http://digilentinc.com/Products/Detail.cfm?NavPath=2,66,828&Prod=ADEPT2
ツールのインストールに問題があると思われる場合は、 『ザイリンクス デザイン ツール : インスト ールおよびライセンス ガイド』を参照してください (ZC706 をサポートする最新版のツールおよび関連資料を参照してください)。
上記の手順に従っても接続できない場合は、 サポート ウェブページでサポート オプションを確認してください。
b) プラットフォーム ケーブル USB II
ツールのインストールに問題があると思われる場合は、 『ザイリンクス デザイン ツール : インスト ールおよびライセンス ガイド』を参照してください (ZC706 をサポートする最新版のツールおよび関連資料を参照してください)。
上記の手順に従っても接続できない場合は、 サポート ウェブページでサポート オプションを確認してください。
c) パラレル ケーブル IV
上記の手順に従っても接続できない場合は、 サポート ウェブページでサポート オプションを確認してください。
ボード JTAG チェーンのステータスは、ザイリンクス ツールを使用してチェックします (iMPACT または ChipScope Pro)。JTAG チェーンが正しく初期化されたことを確認するには、次の JTAG 初期化テスト ケースに従ってください。
a) ZC706 から FMC カードをすべて取り除きます。
b) Digilent USB-to-JTAG インターフェイス U30 の場合、モード スイッチ SW4 を 01 に設定します。
c) テストベンチで ZC706 に電源を投入します (シャーシではなく)。
d) Dilgilent USB A-tomicro-B ケーブルを ZC706 に接続します (Digilent オンボードの USB-to-JTAG コンフィギュレーション ロジック モジュール - U30 を介して)。
e) Digilent デバイスが [Device Manager] に表示されていることを確認します。
f) ザイリンクス ツール (ZC706 をサポートしている最新バージョン) が正しくインストールされていることを確認します。
g) iMPACT を起動します。ケーブルは正しく識別されますか。
上記の手順に従っても JTAG チェーンを初期化できない場合は、ボードおよび PC から Digilent USB A-to-micro-B を取り外してください。プラットフォーム ケーブル USB をヘッダー J3 に接続し、PC にも接続します。
ザイリンクス ツール (できれば ZC706 をサポートする最新版) が正しくインストールされていることを確認します。iMPACT を起動します。ケーブルは正しく識別されますか。
上記の手順に従っても接続できない場合は、 サポート ウェブページでサポート オプションを確認してください。
JTAG チェーンが問題なく初期化されたが、JTAG コンフィギュレーションにエラーが発生した場合は、次の点をチェックしてください。
a) iMPACT で低いケーブル周波数を選択し、コンフィギュレーションを再度行います。
b) iMPACT で [Debug] → [Chain Integrity Test] をクリックして、チェーンの整合性をテストします。チェーンのどこで接続エラーが発生しているかを iMPACT でデバッグすることができます。
c) ZC706 の PROG プッシュボタンを押します (SW10)。PL でのパワーアップ ランプ レートの問題によって引き起こされる問題をこれでクリアできます。
d) iMPACT で FPGA ステータス レジスタをリードバックします ([Debug] → [Read Status Register])。コンフィギュレーションのステージおよびエラーが発生した場所を確認するのに、ステータス レジスタから読み出された情報を利用します。詳細は、(Xilinx Answer 24024) を参照してください。
e) (Xilinx Answer 34904) - 「ザイリンクス コンフィギュレーション ソリューション センター」を確認します。コンフィギュレーション ソリューション センターには、コンフィギュレーションに関する質問が集められています。
上記の手順に従っても JTAG コンフィギュレーションでエラーが発生する場合は、 サポート ページでサポート オプションを確認してください。
U58 および U59 にある Quad-SPI フラッシュ メモリは、コンフィギュレーションおよびデータストレージに使用できる不揮発性ストレージ (2 x 128 Mb) を提供します。
a) 問題なく動作することがわかっているサンプル デザインを使用してボードの QSPI インターフェイスが正しく機能していることを確認するには、ZC706 用のフラッシュ コンテンツ回復デザイン ファイルをダウンロードして実行します。使用しているシリコンおよびツールのバージョンに合ったバージョンを使用してください。
ZC706 をサポートする最新版、およびそれに関連付けられているバージョンの ZC706 用のフラッシュ コンテンツ回復デザイン ファイルを常に使用することを推奨します。
関連の PDF に従います。すべて ZC706 サンプル デザイン ページから入手できます。
ZC706 フラッシュ コンテンツ回復デザイン ファイル: rdf0245.zip
ZC706 フラッシュ コンテンツ回復 PDF: xtp247.pdf
使用しているキットのシリコンを特定するには、(Xilinx Answer 37579) を参照してください。
ZC706 用のフラッシュ コンテンツ回復デザインに関する資料 xtp247.pdf をよく読んで、その手順に従います。
b) ZC706 の QSPI フラッシュに MCS ファイルを読み込んだ後に、XC7Z045 デバイスをブートできない場合は、次の点をチェックする必要があります。
上記の手順に従っても BPI コンフィギュレーションでエラーが発生する場合は、 サポート ウェブページで利用可能なサポート オプションを確認してください。
SD カード コネクタ (J30) に差し込まれている SD カードは、SD カードからプロセッサ システム ブートする PS コンフィギュレーションに使用できます。SD I/O カードの仕様については、SanDisk Corporation または SD Association を参照してください。
a) SD カードがソケットに正しく差し込まれていることを確認します。
b) SD カードの内容を次のように確認します。
上記の手順に従っても の問題を解決できない場合はサポート ウェブページでサポート オプションを確認してください。
XC7Z045 SoC は、アナログ フロント エンドの XADC ブロックを提供します。XADC ブロックには、デュアル 12 ビット、MSPS Analog-to-Digital Converter (XADC) が 1 つとオンチップ センサーが複数含まれています。
a) XADC ジャンパー設定を確認します。詳細は、セクション 1 のスイッチ/ジャンパー設定 d を参照してください。
b) ザイリンクス ツール (ZC706 をサポートする最新バージョン) が使用しているコンピューターに正しくインストールされていることを確認します。
c) XADC 操作の詳細については、 UG480 および UG772 を参照してください。(必ず最新版の資料を使用してください。)
上記の手順に従っても XADC の問題を解決できない場合はサポート ウェブページでサポート オプションを確認してください。
ZC706 が正しくコンフィギュレーションされるが、PCIe インターフェイスが期待どおりに動作しない場合は、次の点を確認します。
a) PC ATX 電源供給 6 ピン コネクタを ZC706 ボードの J22 に差し込まないでください。ATX 6 ピン コネクタには J22 以外のピン配置があります。ATX 6 ピン コネクタを J22 に接続すると、ZC706 ボードが損傷し、ボードの保証対象外になります。
ボードのセットアップおよび電源投入方法については、UG954 『ZC706 評価ボードユーザー ガイド』の「付録 D - ボードのセットアップ」にある手順に従ってください。
b) Z77 (Ivy Bridge) プラットフォームを使用していて、ZC706 PCIe ターゲット リファレンス デザインを実行しようとしている場合は、(Xilinx Answer 52656) - 「Zynq-7000 SoC ZC706 評価キット、PCIe TRD (v1.0) - ターゲット リファレンス デザイン - Z77 (Ivy Bridge) プラットフォームで PCIe がリンクアップしない」を参照してください。
c) J49、レーン幅がアプリケーションに対して正しく設定されていることを確認します。
d) 受け取った ZC706 に ATX (PCIe) MiniFit Jr. アダプターが含まれていない場合は、(Xilinx Answer 53174) を参照してください。
e) (Xilinx Answer 40469) - 「7 Series Integrated Block for PCI Express - Vivado 2012.4 および ISE 14.7 までのすべてのバージョンに対するリリース ノートおよび既知の問題」を参照してください。
f) 使用しているシリコンおよびツール バージョンに該当するバージョンの ZC706 PCIe サンプル デザインをダウンロードして実行します。ZC706 をサポートする最新版、およびそれに関連付けられているバージョンの ZC706 PCIe サンプル デザインを常に使用することを推奨します。
関連の PDF に従います。すべて ZC706 サンプル デザイン ページから入手できます。
使用しているキット (C または CES) のシリコンを特定するには、(Xilinx Answer 37579) を参照してください。
g) ZC706 PCIe のデザイン資料 (ZC706 PCIe PDF: xtp246.pdf) を読み、そこに記述されている手順に従います。
h) /support/answers/34536.html(Xilinx Answer 34536) - 「ザイリンクス PCI Express ソリューション センター」を参照してください。 ザイリンクス PCI Express ソリューション センターには、PCI Express に関するすべての質問が集められています。
上記の手順に従っても PCIe の問題を解決できない場合はサポート ウェブページで利用可能なサポート オプションを確認してください。
注記: IBERT を実行するには ChipScope が必要です。Zynq-7000 SoC ZC706 評価キットには、このソフトウェア用にデバイスロックされたライセンスが提供されています。
ZC706 が正しくコンフィギュレーションされても、IBERT が期待どおりに動作しない場合は、次の点を確認します。
a) MGT ループバックを使用している場合は、SMA ケーブル、SMA クイック接続、および接続オプティカル ループバック アダプターなど、正しい装置があることを確認します。
詳細は、ZC706 サンプル デザイン ページにある ZC706 GTX IBERT PDF を参照してください。
b) 使用しているシリコンおよびツール バージョンに該当するバージョンの ZC706 GTX IBERT サンプル デザインをダウンロードして実行します。ZC706 をサポートする最新版、およびそれに関連付けられているバージョンの ZC706 GTX IBERT サンプル デザインを常に使用することを推奨します。
関連の PDF に従います。すべて ZC706 サンプル デザイン ページから入手できます。
使用しているキット (C または CES) のシリコンを特定するには、(Xilinx Answer 37579) を参照してください。
c) ZC706 GTX IBERT のデザイン資料 (ZC706 GTX IBERT PDF: xtp243.pdf) を読み、そこに記述されている手順に従います。
d) (Xilinx Answer 45201) - 「ザイリンクス ChipScope ソリューション センター - IBERT デザイン アシスタント」を参照してください。ChipScope ソリューション センターには、ChipScope ツールに関する質問が集められています。
上記の手順に従っても IBERT の問題を解決できない場合はサポート ウェブページで利用可能なサポート オプションを確認してください。
11) DDR3
DDR3/MIG に問題があると思われる場合は、次の点を確認してください。
a) DDR3 SODIMM モジュールが正しく挿入されていることを確認します。
b) 使用しているシリコンおよびツール バージョンに該当するバージョンの ZC706 MIG サンプル デザインをダウンロードして実行します。最新版、およびそれに関連付けられているバージョンの ZC706 MIG サンプル デザインを常に使用することを推奨します。
関連の PDF に従います。すべて ZC706 サンプル デザイン ページから入手できます。
使用しているキット (C または CES) のシリコンを特定するには、(Xilinx Answer 37579) を参照してください。
c) ZC706 MIG デザインの資料 (ZC706 MIG PDF: xtp244.pdf) をよくお読みください。
d) (Xilinx Answer 34243) - 「ザイリンクス MIG ソリューション センター」を参照してください。ザイリンクス MIG ソリューション センターには、MIG に関する質問が集められています。
上記の手順に従っても DDR3 の問題を解決できない場合は、サポート ウェブページで利用可能なサポート オプションを確認してください。
ZC706 LwIP イーサネット デザインは、イーサネット機能をテストするのに使用でき、ZC706 BIST デザイン ファイル パッケージの一部として含まれています。このデザインを使用して、パケットの送信、そのエコー送信ができます。
a) LwIP イーサネット デザイン ファイルを実行するには、ZC706 BIST PDF ファイルをダウンロードし、42 ページにある手順に従います。ZC706 BIST PDF および ZC706 BIST デザイン ファイルは ZC706 サンプル デザイン ページから入手できます。
使用しているキット (C または CES) のシリコンを特定するには、(Xilinx Answer 37579) を参照してください。
b) (Xilinx Answer 38279) - 「イーサネット IP ソリューション センター」を確認します。イーサネット IP ソリューション センターには、イーサネット IP に関する質問が集められています。
上記の手順に従っても DDR3 の問題を解決できない場合は、サポート ウェブページで利用可能なサポート オプションを確認してください。
(Xilinx Answer 54134) - 「Zynq-7000 SoC ZC706 評価キット - インターフェイス テスト デザイン」は、ZC706 のインターフェイスが正しく機能していることを確認するために実行できます。このアンサーは、(Xilinx Answer 43748) - ザイリンクス ボードおよびキット - デバッグ アシスタントの一部です。
上記の手順に従っても問題を解決できない場合は、サポート ウェブページで利用可能なサポート オプションを確認してください。
Zynq-7000 SoC ZC706 評価キットの既知の問題はすべて、(Xilinx Answer 51899) - 「Zynq-7000 SoC ZC706 評価キット - 既知の問題およびリリース ノートのマスター アンサー」にまとめられています。
問題がこのアンサーにリストされておらず、デバッグしてもその問題を解決できない場合は、サポート ウェブページでサポート オプションを確認してください。
Answer Number | アンサータイトル | 問題の発生したバージョン | 修正バージョン |
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43748 | ザイリンクス ボードおよびキット - デバッグ アシスタント | N/A | N/A |
51899 | Zynq-7000 SoC ZC706 評価キット - リリース ノートおよび既知の問題 - マスター アンサー | N/A | N/A |
50863 | Zynq-7000 SoC - デバッグ | N/A | N/A |
Answer Number | アンサータイトル | 問題の発生したバージョン | 修正バージョン |
---|---|---|---|
54022 | テキサス インスツルメンツ社から TI USB インターフェイス アダプター EVM を注文する方法 | N/A | N/A |
Answer Number | アンサータイトル | 問題の発生したバージョン | 修正バージョン |
---|---|---|---|
54022 | テキサス インスツルメンツ社から TI USB インターフェイス アダプター EVM を注文する方法 | N/A | N/A |
54134 | Zynq-7000 SoC ZC706 評価キット - インターフェイス テスト デザイン | N/A | N/A |
37579 | ザイリンクス評価キットのデバイスはエンジニアリング サンプル (ES) かプロダクション シリコンか | N/A | N/A |
51899 | Zynq-7000 SoC ZC706 評価キット - リリース ノートおよび既知の問題 - マスター アンサー | N/A | N/A |
AR# 54013 | |
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日付 | 08/27/2018 |
ステータス | アクティブ |
種類 | 一般 |
Boards & Kits |