ZC706 Rev 1.2 ボードの中には少数 (アセンブリ番号が 0431800-01 ~ 0431800-03 のもので、ボードの裏側にあるステッカーから識別可能) ですが、Zynq ブート ROM の実行中に間違った SRST_B 信号が U30 (Digilent JTAG SMT2 モジュール) によって生成されることがあります。
『Zynq-7000 SoC テクニカル リファレンス マニュアル』 (UG585) によると、SRST_B イベントの発生時にブート ROM が実行されている場合は Zynq デバイスがセキュア ロックダウンになるとのことです。
セキュア ロックダウンになると、Zynq デバイスとの JTAG 通信が無効になり、
JTAG チェーンが認識されなくなります。
この問題の解決方法を教えてください。
暫定的な解決方法:
JTAG チェーンが認識されない場合は、ボードの初期電源投入後に SW2 (ZC706 のパワーオン リセット ボタン) を押すと、この問題を暫定的に解決できます。
リワークによる解決方法:
ボードをリワークして、POR_B 信号に関連するキャパシタンスを変更できます。
キャパシタンスを変更することにより、POR_B 遅延を約 10ms 長くできます。
この追加の遅延により、POR_B が JTAG-SMT2 で生成される間違った SRST_B 信号を超えて延長されるため、セキュア ロックダウンになる状況が発生しなくなります。
この解決方法では、キャパシタ C6 を 5600pF キャパシタと交換する必要があります。
C6 は ZC706 Rev 1.2 PCB の裏面にあります。
例は次のとおりです (類似した仕様のキャパシタであれば使用可)。
MFR: Kemet
P/N: C0402C562K4RACTU
Description: セラミック キャパシタ、5600 pF、16V、10%、X7R、0402 パッケージ
Answer Number | アンサータイトル | 問題の発生したバージョン | 修正バージョン |
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51899 | Zynq-7000 SoC ZC706 評価キット - リリース ノートおよび既知の問題 - マスター アンサー | N/A | N/A |
AR# 58053 | |
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日付 | 05/17/2018 |
ステータス | アクティブ |
種類 | 一般 |
Boards & Kits |