7 シリーズの MIPI CSI-2 RX Subsystem ではキャリブレーション モードを None、Fixed、Auto のいずれかに設定できます。
キャリブレーション モードを Auto に設定する場合は、MIPI CSI-2 RX Subsystem で、IDELAY の高解像度の遅延タップ値に最適な設定を自動的に検出して、クロック/データ スキューの調整が行われます。
キャリブレーション モードを None から Auto に変更すると、FPGA インプリメンテーションでエラーが発生します。
なぜこのエラーが発生するのですか。
MIPI CSI-2 RX Subsystem は特定の I/O 規格を必要としません。7 シリーズ デバイスをターゲットにしている場合は、XAPP894 で推奨されている I/O 規格に沿ってください (高速ピンには LVDS_25、低速ピンには HSUL_12 など)。
7 シリーズのデータシートによれば、LVDS_25 および HSUL_12 規格の入力ピンは、DIFF_TERM=FALSE なら、異なる VCCO レベルの要件を持った I/O 規格のピンと一緒に同じバンクに配置できます。
デフォルトでこれらのピンは DIFF_TERM=FALSE に設定されているので、異なる I/O 規格 (センサー I2C を制御する LVCMOS_18 など) のピンを MIPI CSI-2 RX IP 入力と同じバンクに配置できます。
ところが、MIPI CSI-2 RX Subsystem のキャリブレーション モードを Auto に変更すると、MIPI CSI-2 RX Subsystem は高速クロック/データ ピンの設定を DIFF_TERM=TRUE に変更してしまいます。
このため、高速入力ピンを VCCO=2.5 V のバンクに配置する必要があります。
システムを設計するときは、I/O コンフィギュレーションへの変更に注意する必要があります。
Answer Number | アンサータイトル | 問題の発生したバージョン | 修正バージョン |
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65242 | MIPI CSI-2 Receiver Subsystem - Vivado ツール 2015.3 バージョン以降のリリース ノートおよび既知の問題 | N/A | N/A |