特定メッセージの重要度を変更したいと考えています。たとえば、あるクリティカル警告メッセージをエラーへと重要度を上げたり、警告を情報に重要度を下げたりするなどです。
メッセージの重要度を変更するにはどうしたらよいでしょうか。
特定メッセージの重要度を変更するには、Tcl コマンド set_msg_severity を使用します。
Tcl コンソールまたは Vivado Tcl シェルで「set_msg_severity -help」と入力すると、このコマンドの説明および構文例が表示されます。
メッセージの重要度の定義は次のようになっています。
注記: これは 2 語から成る値であるため、{} または "" で囲まれています。
ツールによって表示されるメッセージには、アプリケーションのサブシステム コードおよびメッセージの識別子から成るすべてグローバル メッセージ ID が含まれています。メッセージ ID は次のようになっています。
"Common 17-54"
"Netlist 29-28"
"Synth 8-3295"
ツールによって出力されるこのメッセージ重要度をカスタマイズするには、このコマンドを使用します。
注記: 特定メッセージ ID の重要度を元に戻すには、reset_msg_severity コマンドを使用します。
例:
「Common 17-54」というメッセージ ID の重要度を「CRITICAL WARNING」から「WARNING」に下げます。
set_msg_severity "Common 17-54" WARNING
次の例は、「INFO」から「CRITICAL WARNING」に重要度を上げます。
set_msg_severity "Common 17-81" "CRITICAL WARNING"
DRC チェックの重要度は set_property コマンドを使用して設定できます。
例: Vivado の Tcl コンソールで次のコマンドを実行し「NSTD-1」の重要度を「WARNING」に設定します。
set_property SEVERITY {Warning} [get_drc_checks NSTD-1]
Answer Number | アンサータイトル | 問題の発生したバージョン | 修正バージョン |
---|---|---|---|
59277 | 2014.2 Vivado - [Messages] ビューでグループ化されたメッセージに対してプロセス名とメッセージ ID しか表示されない | N/A | N/A |
AR# 53981 | |
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日付 | 09/07/2017 |
ステータス | アクティブ |
種類 | 一般 |
ツール |