AXI VDMA では、データ インターフェイスのそれぞれに独立したクロッキングを使用できます。
スループットの最大値は、AXI インターフェイスのスループット最大値を計算する場合のように単純ではありません。
このアンサーでは、各インプリメンテーションの一般的な計算方法について説明します。
AXI VDMA は、同期モードまたは非同期モードでクロック供給できます。
AXI VDMA が同期モードでクロック供給される場合、すべての AXI データ バスは同じスピードで実行していて、クロック変換の必要はありません。
これはもっとも単純なケースで、スループットの最大値は、ストリームまたはメモリ マップドのバス幅の小さい方の値を掛けた共通クロックで計算されます。
同期モード
ストリーム バスがメモリ マップド バスよりも小さい場合:
メモリ マップド バスがストリーム バスよりも小さい場合:
非同期モードでは、クロック変換は幅変換の前に行われます。
つまり、デスティネーション バスがハンド幅を制限することになります。
ボトルネックを判断するための式は、次のとおりです。
非同期モードで、ストリームからメモリ マップドに変換する場合:
メモリ マップド クロックがストリーム クロックよりも遅く、ストリーム バスがメモリ マップド バスよりも大きい場合:
メモリ マップド クロックがストリーム クロックよりも遅く、ストリーム バスがメモリ マップド バスよりも大きい場合:
メモリ マップド クロックがストリーム クロックよりも速く、ストリーム バスがメモリ マップド バスよりも小さい場合:
メモリ マップド クロックがストリーム クロックよりも速く、ストリーム バスがメモリ マップド バスよりも大きい場合:
非同期モードで メモリ マップドからストリームに変換する場合:
ストリーム クロックがメモリ マップド クロックよりも遅く、ストリーム バスがメモリ マップド バスよりも大きい場合:
ストリーム クロックがメモリ マップド クロックよりも遅く、ストリーム バスがメモリ マップド バスよりも小さい場合:
ストリーム クロックがメモリ マップド クロックよりも速く、ストリーム バスがメモリ マップド バスよりも小さい場合:
ストリーム クロックがメモリ マップド クロックよりも速く、ストリーム バスがメモリ マップド バスよりも大きい場合:
例 1:
メモリ マップドからストリームへ:
これらのバスのスループット最大値は 6.4 Gb/s と同じですが、VDMA はデータ幅の前にクロックを変換するので、VDMA のスループット最大値は 3.2 Gb/S です。
例 2:
メモリ マップドからストリームへ:
これらのバスのスループット最大値は 6.4 Gb/s と同じです。VDMA はデータ幅の前にクロックを変換するので、VDMA のスループット最大値は 6.4 Gb/S です。
Answer Number | アンサータイトル | 問題の発生したバージョン | 修正バージョン |
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54448 | LogiCORE IP AXI Video Direct Memory Access - Vivado 2013.1 およびそれ以降のツール バージョンのリリース ノートおよび既知の問題 | N/A | N/A |
33256 | LogiCORE IP Video Direct Memory Access (VDMA) - リリース ノート | N/A | N/A |
AR# 70221 | |
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日付 | 01/22/2018 |
ステータス | アクティブ |
種類 | 一般 |
IP |