概要

テスト車両であっても量産車両であっても、OEM 企業、ティア 1 サプライヤー、ロボットタクシー開発者やユーザーに至るすべてのステークホルダーは、自律走行車に最高レベルの安全性と信頼性を期待しています。AD モジュールに関しては、高いパフォーマンスと容量のニーズが高まっています。AMD Automotive (XA) プラットフォームは、高速データ集約・前処理・配信 (DAPD) やコンピューティング アクセラレーションを実現する非常に高度な AD モジュールに貢献する重要な役割を担っています。

自動運転の市場予測

50 分

自律走行車によってドライバーや通勤/通学客が 1 日に節約できる時間、50 分
(McKinsey & Company)

200 万人

自動運転の利用によって新たな雇用機会を獲得できる障がい者の数、200 万人
(Ruderman Family Foundation)

5570 億ドル

2026 年までの達成が予想される世界の自動運転車市場規模、5570 億ドル
(Allied Market Research)

L2-L3 自動運転車

Society of Automotive Engineers では、自動運転のレベルを次のように定めています。

自動運転の各レベルで必要とされる機能を実現するために、OEM 企業やティア 1 サプライヤーは AD システムの設計に使用する拡張性と信頼性の高いアーキテクチャを求めています。AD システムの重要な構成要素の 1 つとして、ADAS や AD の機能に必要な大量のセンサー データを集約して処理するドメイン コントローラーがあります。低レベル ADAS と高レベル AD の重要な機能として、次が挙げられます。

  • 死角検知 (BSD)
  • 車線逸脱警報 (LDW)
  • 適応走行制御 (ACC)
  • 自動緊急ブレーキ (AEB)
  • 車線維持支援 (LKA)
  • 自動駐車支援 (APA)
  • 交通渋滞時支援 (TJA)
  • 自動車線変更 (ALC)

L4-L5 自律走行ロボットタクシーおよびロボットトラック

ロボットタクシーやロボットトラックなどの完全な自律走行車には、信頼性、パフォーマンス、電力効率が極めて高いアダプティブ コンピューティングが必要です。アダプティブ XA SoC には、アプリケーション ソフトウェアと緊密に連携するハードウェア アクセラレータが最適なバランスで搭載されており、センサー データの集約、コンピューティング アクセラレーション、スカラー処理を実行します。

データ集約

  • プログラマブル I/O で拡張
  • センサーのインターフェイス機能
  • 各種標準のネイティブ サポート
  • さまざまな種類のセンサーからのデータ収集

前処理

  • データ整形
  • センサー データの同期
  • センサー フュージョン
  • ワーピング
  • 物体分類

配信

  • 高速データ転送をサポートするプログラム可能な I/O
  • 多様なデバイス間接続をサポート

ドメイン コントローラー内のデータ集約/前処理/配信 (DAPD) には、受信したセンサー データを処理するヘテロジニアス エンジンが必要です。アダプティブな AMD Zynq™ UltraScale+™ XA MPSoC および Versal™ AI エッジ プラットフォームなら、その役割を果たすことが可能です。DAPD 機能に適応型 XA SoC を活用して、ドメイン コントローラー内で効率的にデータを集約、処理し、その他のエレメントへ送信します。

ドメイン コントローラーのコンピューティング アクセラレーションにおいて、OEM 企業やロボットタクシーの開発者が重要視しているのは、電力効率と ML 推論の使用率の高さです。従来型の CV アクセラレーション、CNN 処理、ML アクセラレーションでは、いずれも処理能力を効率的に使用してセンサー データを処理する必要があります。Versal AI Edge をはじめとするアダプティブ XA SoC プラットフォームは、ワットあたりの AI パフォーマンスが最高水準に達しており、最適なコンピューティング パフォーマンスを発揮します。コンピューティング アクセラレーションにおける当社の優位性について、詳しくはホワイト ペーパーをご覧ください。

製品ポートフォリオ

AMD Zynq™ UltraScale+™ XA MPSoC

次世代の ADAS および AD システムを可能にし、機能安全モジュールとセキュリティ機能を統合しながら適切なワット性能を達成できるため、さまざまなオートモーティブ業界のユーザー プラットフォームに最適です。

ケース スタディ

リソース

利用開始

お客様のハードウェア ニーズに適合するデバイスやマザー ボード、およびお客様独自のアプリケーションを開発するためのソフトウェア ライブラリは、こちらからご覧ください

最新情報を入手

登録してオートモーティブの最新情報を入手

お問い合わせ

詳細情報については営業担当者にお問い合わせください