高密度でチャネルあたりのコストが低い TV 変調を実現

デジタル テレビ信号の変調/送信/受信には世界各国でさまざまな規格が使用されています。ISDB から DVB®、ATSC から DOCSIS に至るまで、これらの各技術は、特定の伝送媒体およびその固有のロバスト性要件に対応するために開発され、また衛星、地上、ケーブル ネットワーク、さらには各地の地理的なニーズに応じて調整されています。一方、各規格には、マッピングやチャネル コーディング (前方エラー訂正) からベースバンド形成や送信 DAC へのアップ コンバージョンまで、相対的に共通する信号処理チェーンがあります。これらのすべてのデジタル機能は、AMD の FPGA、SoC、または RFSoC で実現でき、単一チップで高密度なマルチチャネル ソリューションを提供 (ラック スペースとコストを削減) します。また、将来的な変化に対応できるこの適応可能ソリューションは次世代の新規格にも対応できます。市場投入までの時間を短縮するために、AMD のパートナー企業がさまざまな変調 IP や開発ハードウェアを提供し、これらのアプリケーションをサポートしています。また、カスタマイズや最適化された製品を提供するためのデザイン サービスも提供しています。

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世界の地上デジタル テレビ放送規格

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terrestrial

各地域の異なる地上波変調方式と FEC をすべてサポート

地上デジタル テレビ放送の動向は、各地域のニーズに合わせて制定されている規格に大きく依存します。地上波規格は、HD/4K/8K 放送やモバイル受信に必要なビットレートの高速化とチャネル数の増加に伴い、新しい FEC(前方エラー訂正) やデジタル信号処理技術を使用する複雑な環境に対応するために進化してきました。主な地上波規格には、欧州の DVB、米国の ATSC、日本の ARIB が規定する ISDB、韓国の DMB、中国の SARFT が規定する CTTB/CMMB などがあり、さまざまな団体やコンソーシアムによって規定されています。AMD プラットフォームは、これらすべての規格に対応するマルチチャネル変調器の実装に最適です。AMD パートナーが IP コアを多数提供し、迅速な市場投入をサポートします。

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衛星放送

最新の衛星放送規格 DVB に対応

衛星放送の変調/復調を規定する DVB 規格は、スペクトル効率の向上、ロールオフ係数の低減、高次変調、符号レートの微細化を追求し、進化してきました。AMD プラットフォームを使用して変調器を構築すると、高度な並列処理が可能になり、新規格の導入にすばやく対応できる低コストかつ高性能デザインを実現できます。AMD パートナーは、主要な衛星放送規格を効率的に実装するためのさまざまな変調器、復調器、さらに関連する IP コアを多数提供しており、デザイン サービスも提供しています。

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cable

統合された DAC、ADC、SD-FEC でケーブル アクセス向け Remote-PHY を実現

ケーブル アクセスは、主に DVB-C/J.83 と DOCSIS 規格で規定されています。AMD のパートナー企業が、DVB-C 変調器用の IP コアやデザイン サービスを提供しています。AMD の Zynq™ UltraScale+ RFSoC には、コンバージド インターフェイス ネットワークと DOCSIS 3.1/4.0 間をブリッジするためのネットワーク機能とアナログ フロントエンド回路が統合されています。プログラマブル ロジックと SD-FEC でサポートされる ADC/DAC を統合した RFSoC は、進化する規格に対応できるケーブル アクセスに最適なソリューションを提供します。

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5G ワイヤレス

大規模な 5G 運用に対応できる画期的な適応型無線プラットフォーム

5G ネットワークでは、高品質なメディア伝送に必要な帯域幅を処理できるようになり、コンテンツの配信や受信方法に革命をもたらすと言われています。ワイヤレス カメラを使用するリモートまたはモバイル制作、イマーシブなコンテンツの制作、高度なパーソナライズド広告など、5G はブロードキャストやマルチキャストを促進してメディア システムの可能性を広げます。AMD は、ワイヤレスおよびモバイル通信分野において確固たる地位を確立しています。DAC、ADC、FEC、DFE を統合した革新的な RFSoC プラットフォームにネットワーキング コアや IP を組み合わせることで、次世代の無線規格に低コストで対応できます。

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