
AMD の Varium™ C1100 は、PoW (Proof of Work) や PoS (Proof of Stake) アルゴリズムで使用されるトランザクション検証やハッシュ計算など、計算量の多いブロックチェーン アプリケーションを高速化するために設計されたブロックチェーン開発者向けカードです。カードに搭載されている大規模な FPGA ファブリックによって、並列演算パイプラインの実装や複数のハッシュ アルゴリズムの並列実行が可能になるため、最小の消費電力で最高性能を実現できます。
AMD の UltraScale+ アーキテクチャをベースに構築された Varium™ C1100 アクセラレータ カードは、最大電力 75W (パッシブ冷却) のコンパクトなシングル スロット、フルハイト、ハーフレングスのフォームファクターで提供されます。カードには、25Gb/s×8 対応のデュアル QSFP28 ネットワーキング I/O、PCI Express® (PCIe®) Gen3x16/Gen4x8、および 8GB HBM が備わっています。
USB インターフェイスを使用して、デバッグやプログラミングが可能です。その他、システムの監視/制御用 BMC、ビットストリーム接続用の FPGA UART、Vivado でのプログラミングやデバッグ用の FPGA JTAG を利用できます。
Varium アクセラレータ カードは、AMD Vitis™ 開発環境で簡単にプログラムできるため、クリプト マイナーは C または C++ などの高レベル プログラミング言語を使用してさまざまなマイニング アルゴリズムを開発できます。
性能
電源
適応性
ネットワーキング
カード仕様 | Varium C1100 (V-C1100-P00G-PQ-G-P) |
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演算リソース | |
ルックアップ テーブル (LUT) | 872 |
レジスタ | 1,743 |
DSP スライス | 5,952 |
寸法 | |
高さ | フルハイト |
長さ | ハーフレングス |
幅 | シングル スロット |
メモリ | |
DDR メモリ容量 | 8GB |
HBM の総帯域幅 | 460GB/s |
内部 SRAM の容量 | 28MB |
内部 SRAM の総帯域幅 | 24TB/s |
物理インターフェイス | |
PCI Express® | Gen3x 16、2 x Gen4x 8 |
ネットワーク インターフェイス | デュアル QSFP28 (2 x 100Gbps) |
マイクロ USB コネクタ | ○ |
ツール サポート | |
Vitis 開発環境 | ○ |
Vitis プラットフォーム | Gen3x4 XDMA1 |
Vivado Design Suite | ○ |
消費電力と熱 | |
最大総消費電力 | 75W |
熱冷却 | パッシブ |
注記: V-C1100-P00G-PQ-G カードは、ブロックチェーン ソリューションの PCIe Gen3x4 運用プラットフォーム シェルをサポートします。
Varium C1100 ブロックチェーン アクセラレータ カードを利用してすばやく簡単に開発できます。次のクイック スタート ビデオをご覧になり、今すぐ始めましょう。
クイック スタート ビデオ | |
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ETH マイニング用にザイリンクスの Varium ブロックチェーン アクセラレータ カードをインストール | https://japan.xilinx.com/video/accelerator-card/installing-varium-blockchain-accelerator-cards-for-eth-mining.html |
AMD の Varium ブロックチェーン アクセラレータ カード用 ETH ソフトウェアをインストール | https://japan.xilinx.com/video/accelerator-card/installing-eth-mining-software-varium-blockchain-accelerator-card.html |
AMD の Varium ブロックチェーン アクセラレータ カードを搭載した Dell サーバーで EthereumMiner を実行 | https://japan.xilinx.com/video/accelerator-card/running-ethereumminer-on-dell-servers-varium-blockchain-accelerator.html |
C/C++ などの高レベルのプログラム言語を使用するユーザーは、Varium アクセラレータ カードをターゲットとした Vitis™ ソフトウェア プラットフォームの使用が可能です。Vitis を使用して運用/開発する手順は次のとおりです。FPGA 設計経験の長いユーザーは、RTL または HLx を使用した従来のデザイン フローを好まれるかもしれません。このフローは、Vitis プラットフォームのインストールは不要です。
RTL および HLx を使用する開発は、次の手順に従ってください。
AMD GitHub の Vitis イーサリアム マイニング ライブラリをご覧ください。Varium アクセラレータ カードを使用するイーサリアム マイニングに対応しています。