
AMD では、Alveo SN1022 アダプティブ SmartNIC の既存ユーザー向けに充実したサポートを提供していますが、今後、新規で設計を開始される場合は、Alveo U45 ネットワーク アクセラレータのご利用を推奨しています。ご質問については、AMD 製品担当者までお問い合わせください。
AMD の Alveo SN1000 は、単一プラットフォームであらゆる機能のオフロードに対応し、ソフトウェア定義のハードウェア アクセラレーションを実現する業界初の SmartNIC です。ユーザーまたはサードパーティが構築したオフロードを含む、多様なカスタマイズした機能を高速にオフロードし、ライン レートを実現するアーキテクチャにより、SN1000 SmartNIC は、CPU 負荷の高いタスクを直接オフロードし、ネットワーク性能を最適化します。
SN1000 SmartNIC は、AMD の 16nm UltraScale+™ アーキテクチャをベースとし、低レイテンシの AMD XCU26 FPGA と 16 コア Arm® プロセッサを搭載しています。
SN1000 は、プロトコル レベルでのオフロード アクセラレーション カスタマイズ、特定アプリケーション向けのデータパス、高水準言語 P4 を使用する容易なプログラミングがサポートされています。AMD の P4 ツールキットである「Vitis ネットワーク」を使用すると、ユーザー独自のオフロード機能を作成したり、既存のオフロード機能に変更を加えるだけで、ハードウェアを交換することなく新しいプロトコルやアプリケーションに対応可能です。
SN1000 SmartNIC は、さまざまなネットワーク、セキュリティ、およびストレージのオフロード用にソフトウェア定義のハードウェア アクセラレーションを提供します。
製品仕様の一覧は、製品パンフレットを参照してください。
ボードの仕様 | Alveo SN1000 SmartNIC アクセラレータ カード |
---|---|
SN1022 | |
インターフェイス | |
PCI Express | PCIe Gen 4 x8 または Gen 3 x16 |
ネットワーク インターフェイス | 2x100G QSFP28 DA 銅または光トランシーバー |
リンク速度 | 100 GbE |
Arm プロセッサ | ディスクリート 16 コア Cortex-A72 プロセッサ |
DRAM メモリ | |
DDR フォーマット | -1x 4 GB x 72 DDR4-2400 (Arm® プロセッサ) -2x 4 GB x 72 DDR4-2400 (FPGA) |
性能 | |
全二重スループット | 200 Gbps |
パケット レート | 100 Mpps |
TCP スループット | 100 Gbps |
レイテンシ (1/2 RTT) | <3 us |
OVS 性能 | 100 Gbps |
フロー テーブル入力 | 4M のステートフル接続 |
IPsec 暗号化スループット | 100 Gbps (AES-GCM) |
寸法 | |
高さ | FHHL PCIe CEM 0.72 インチ (18.3 mm) |
長さ | 6.59 インチ (167.5 mm) |
幅 | 4.38 インチ (111.15 mm) |
ネットワーク | |
ステートレス オフロード | ○ |
トネリング オフロード | VXLAN / NVGRE / Custom |
SR-IOV | ○ |
アドバンスド パケット フィルタリング | ○ |
アクセラレーション | TCPDirect – TCP/UDP、Open Virtual Switch (OVS)、Virtio-net、vDPA、DPDK、Onload™、Virtio-blk、Ceph RBD Client Offload |
管理性 | |
PMCI プロトコル | NC-SI、PLDM 監視および制御、PLDM MCTP |
PMCI 転送 | MCTP SMBus、MCTP PCIe VDM |
ブート サポート | UEFI |
消費電力と熱 | |
最大総消費電力 | 75W |
ソフトウェア プラグイン | |
動的にロード可能なプラグインによるソフトウェアおよび FPGA の拡張性 | ○ |
ツール サポート | |
Vitis 開発環境 | ○ |
Onload™ は、インメモリ データベース、ソフトウェア ロード バランサー、ウェブ サーバーなどのネットワーク集中型アプリケーションを劇的に高速化し、拡張性を備えることが可能です。Onload を使用することで、データセンターは既存のアプリケーションを変更することなく、クラウド ネットワーク上で 400% 以上のユーザーをサポートすると同時に、信頼性向上、サービス品質 (QoS) 向上、投資収益率向上を実現できます。
Onload を使用した場合のデータセンターの利点
Onload は、データセンターが負荷分散サーバーの 25% 以上を別のタスクで再運用できるようにして、設備投資の回収を可能にします。また、サーバー全体のフットプリントを縮小することにより、運用コスト (OPEX) を削減できます。
ユースケース | アプリケーション | 性能向上 | ベンチマーク資料 |
---|---|---|---|
インメモリ データベース | Couchbase、Memcached、Redis | 100% | |
ソフトウェア ロード バランサー | NGINX Plus、HAProxy | 400% | |
ウェブサーバー/アプリケーション | NGINX Plus、Netty.io | 50% |
Onload は、ほぼすべてのネットワーク集中型の TCP ベース アプリケーションを高速化できます。Onload を使用した場合、一般的な性能向上が見られます。
AMD は、使用したサーバー、完了したコンフィギュレーション、および完了したテストについて概要を説明した一連のクックブックを作成しています。これらの説明書は、取得した結果をカスタマーが再現できるようにサポートします。
ご希望の方は、 こちらからお問い合わせください。
Onload は、ほぼすべての金融市場および高頻度取引アプリケーションを駆動する同じ I/O ソフトウェア テクノロジをベースに構築されています。POSIX に準拠しているため、TCP ベースのアプリケーション、管理ツール、およびネットワーク インフラとの互換性があります。さらに、データセンターのネットワーク インフラへフォークリフト アップグレードしなくても RDMA のような性能を達成でき、Linux を実行する x86 ベースのプラットフォーム (ベアメタル、仮想マシン、コンテナー) で運用可能です。