Solarflare 社の買収により、現在は AMD が XtremeScale™ X2522 デュアル ポート 10/25G イーサネット ネットワーク アダプターを提供しています。詳細は、こちらをご覧ください。
AMD/Solarflare の XtremeScale™ シリーズのイーサネット ネットワーク アダプターは、高性能の電子取引システムやエンタープライズ データセンター向けに設計されており、人工知能、ビッグデータ、分析、ハイパースケール、機械学習、ストレージ、テレコム アプリケーションなどに対応できます。
ネットワーク アダプターは、かつてない低レイテンシで高スループットを実現できるため、数千の仮想 NIC にリアルタイムでパケット情報とフロー情報を提供します。超広帯域幅、超低レイテンシ、超大規模な接続性、そしてパケット テレメトリー技術を備えた X2 シリーズのアダプターは、それぞれのサーバー、仮想マシン、またはコンテナーに合わせて拡張できます。
高速 NVMe ストレージとネットワーク間に効率の良い接続を提供します。NVMe™/TCP 用の X2 シリーズ アダプターは、Cloud Onload の Onload カーネル バイパス アクセラレーション テクノロジによって、専用 RDMA をベースとする NVMe ファブリックと同等の性能を提供できます。また、ホスト OS にかかる余計な処理 (オーバーヘッド) を削減し、ウェブやクラウド トラフィックを高速化します。
パケット キャプチャ ソフトウェアの SolarCapture™ Pro によって、X2522 アダプターはハードウェアでパケットをキャプチャしてタイムスタンプを付加し、キャプチャしたパケットをディスクに保存してパケット ストリームを再生できます。この機能は、企業データセンターで高精度のネットワーク性能監視、分析、コンプライアンス チェックなどのアプリケーションを実行する際に不可欠な要素を提供します。
X2522 アダプターは、スケールアウト クラウド、ウェブ、および CDN アプリケーション環境に最適です。このアダプターは、ソフトウェア定義ネットワーク (SDN)、NFV (ネットワーク機能仮想化)、ウェブ コンテンツの最適化、DNS アクセラレーション、ウェブ ファイアウォール、負荷分散、NoSQL データベース、キャッシュ層 (Memcached)、ウェブ プロキシ、ビデオ ストリーミング、ストレージ ネットワークなどさまざまなユース ケースで使用されています。また、さまざまな取引アプリケーションにおける TCP、ユニキャスト、マルチキャスト、および UDP トラフィックを高速化します。金融取引所側のミッション クリティカルなシステム (取引所ゲートウェイやマッチング エンジン) から、取引側のフィードハンドラー、オーダー ルーティング、アルゴリズム取引エンジン、メッセージング アプリケーション、注文実行、データ配信、クライアント通信に至るまで、この XtremeScale ネットワーク アダプターは電子取引管理システムでは事実上の標準として考えられています。
クラウド データセンターでは、Solarflare Cloud Onload™ アプリケーション アクセラレーション ソフトウェアによって、インメモリ データベース、ソフトウェア ロードバランサー、ウェブ サーバーなどのネットワーク集中型アプリケーションのワークロードを劇的に高速化し、拡張性を備えることができます。Cloud Onload を使用することで、データセンターは既存のアプリケーションを変更することなく、クラウド ネットワーク上で 4 倍以上のユーザーをサポートすると同時に、信頼性向上、サービス品質 (QoS) 向上、投資収益率向上を実現できます。電子取引システムでは、Solarflare Onload™ カーネル バイパス アプリケーション アクセラレーションと DPDK サービスによって、サブマイクロ秒のハードウェア レイテンシで優れたスモール パケット処理性能を達成します。さらに、X2522 アダプターは、PTP (Precision Time Protocol) ファブリック サービスをサポートしているため、数ナノ秒解像度までのパケットの同期タイムスタンプを必要とするアプリケーションに対応できます。
仕様 | 説明 |
---|---|
NIC 主要機能 |
|
ネットワーク アクセラレーション |
|
10/25GbE | |
デュアル ポート | |
ロープロファイル、MD2 | |
PCIe 3.1 x8 | |
SFP28 | |
PLUS SKU (Onload、TCP Direct、PTP を含む) |
Onload™ は、インメモリ データベース、ソフトウェア ロード バランサー、ウェブ サーバーなどのネットワーク集中型アプリケーションを劇的に高速化し、拡張性を備えることが可能です。Onload を使用することで、データセンターは既存のアプリケーションを変更することなく、クラウド ネットワーク上で 400% 以上のユーザーをサポートすると同時に、信頼性向上、サービス品質 (QoS) 向上、投資収益率向上を実現できます。
Onload を使用した場合のデータセンターの利点
Onload は、データセンターが負荷分散サーバーの 25% 以上を別のタスクで再運用できるようにして、設備投資の回収を可能にします。また、サーバー全体のフットプリントを縮小することにより、運用コスト (opex) を削減できます。
Onload は、ほぼすべてのネットワーク集中型の TCP ベース アプリケーションを高速化できます。Onload を使用した場合、一般的な性能向上が見られます。
ユースケース | アプリケーション | 性能向上 | ベンチマーク資料 |
---|---|---|---|
インメモリ データベース | Couchbase、Memcached、Redis | 100% | |
ソフトウェア ロード バランサー | NGINX Plus、HAProxy | 400% | |
ウェブサーバー/アプリケーション | NGINX Plus、Netty.io | 50% |
AMD は、使用したサーバー、完了したコンフィギュレーション、および完了したテストについて概要を説明した一連のクックブックを作成しています。これらの説明書は、取得した結果を顧客が再現できるようにサポートします。
ご希望の方は、こちらまでお問い合わせください。
Onload は、ほぼすべての金融市場および高頻度取引アプリケーションを駆動する同じ I/O ソフトウェア テクノロジをベースに構築されています。POSIX に準拠しているため、TCP ベースのアプリケーション、管理ツール、およびネットワーク インフラとの互換性があります。さらに、データセンターのネットワーク インフラへフォークリフト アップグレードしなくても RDMA のような性能を達成でき、Linux を実行する x86 ベースのプラットフォーム (ベアメタル、仮想マシン、コンテナー) で運用可能です。
AMD のエンタープライズ サービスおよびサポート (ESS) は、Fortune 1000 企業のデータセンター運用で必要なサービス レベル契約 (SLA) から、高頻度取引、クラウド サービス プロバイダー、HPC 環境における企業向けのさまざまなサポート サービスを提供しています。
ESS レベルは、小規模企業からミッション クリティカルなアプリケーション開発を手掛ける多国籍企業まで、幅広い顧客に対応しています。サーベンス オクスリー (SOX) 法や同様の国際的な規制および法的要件に準拠する必要があり、24時間体制のサポートが必要な場合は、「プレミアム」 を選択してください。
ESS レベルは、小規模企業からミッション クリティカルなアプリケーション開発を手掛ける多国籍企業まで、幅広い顧客に対応しています。サーベンス オクスリー (SOX) 法や同様の国際的な規制および法的要件に準拠する必要があり、24時間体制のサポートが必要な場合は、「プレミアム」 を選択してください。
レベル別の特典 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
バグの修正 | ○ |
○ |
○ |
メンテナンス リリース | ○ |
○ |
○ |
サポート手段 | 電子メール | 電子メールおよび電話 | 電子メールおよび電話 |
契約上の SLA | ○ | ○ | ○ |
対応時間帯 | 営業時間(英国) 08:00 – 17:00 (英国時間) |
24x7 |
|
コンサルティング サービス |
追加料金が発生します | 時間制限あり (契約に基づく) |
* プレミアム ESS は、会社が購入したすべてのサーバー アダプターを対象とし、最小購入数量は 100 です。サポート レベル (ベーシック、スタンダード、プレミアム) の詳細は、 AMD セールス へお問い合わせください。
テレメトリとは、特定ネットワークのパケット データを遠隔操作で収集することです。それらのデータが属するネットワーク フローを定義する抽出メタデータとともに、特定の時点に存在していたパケットのデータを収集できます。ネットワーク データに関するすべての情報を把握することで、ネットワークを保護しながらアプリケーションの性能を調整することが可能になります。AMD では、ネットワーク パケットをカードから直接キャプチャするいくつかの方法に加え、SolarCapture Pro を使用する方法を提供しています。
XtremePacket エンジン
受信パケットと送信パケットにおけるルール ベースのアクションとして、タイムスタンプ、カウント、クローン、ドロップ、フィルター、変換が可能です。
L2 スイッチ
受信および送信パケットを切り替えて、ホスト上の多数のコアにインテリジェントにステアリングできます。
AMD の SolarCapture Pro (SCP) は、Libpcap 向けのカーネルを使用しない性能に最適化された代替製品です。これは、1 秒あたり数千万パケットという高レートでメモリへのパケットキャプチャするように設計されています。SCP は、スニッフ、スチール、またはその両方の 3 つの動作モードをサポートしています。スニフ モードでは、パケットは通常、アプリケーションまたはネットワークに送信されますが、送信と受信両パケットのクローンが処理のために SCP に渡されます。スチール モードでは、SCP はインターフェイスに着信するすべてのパケットを受信します。最後に、2 つの並列アプリケーションが同じパケット ストリームを分析できるように、両モードを併用できます。この SCP にはクラスタリングと呼ばれる機能があります。この機能により、コアのクラスターを作成し、それをアタッチして処理用のインスタンスをキャプチャできます。SCP は、要求したパケットのみを受信できるようにする BPF (Berkeley Packet Filter) をサポートしています。このとき、その他のパケットはすべて通常のパスを通過します。