オーディオ ビデオ システムでは、元の映像や音声を忠実に再現し、より没入感のあるリアルな体験の実現が常に追求されています。高解像度、高ダイナミック レンジ、高フレームレートの画像/ビデオ処理、オブジェクトベース オーディオ技術によるフル サラウンド サウンドなど、いずれの要件を満たす場合でも、非常に高い処理能力が必要です。AMD プラットフォームは、マルチチャネル UHD ビデオ アルゴリズムやマルチチャネル オーディオ エフェクトをリアルタイム処理するために、ハードウェア実装で高速化した高性能 DSP やメモリ、そして柔軟に対応できるエンベデッド ソフトウェア プロセッシング機能を提供します。また、AMD は、一般的なプロフェッショナル マルチメディア パイプラインで使用される基本的な構築ブロックを多数提供しているため、プロトタイプ製品の設計から運用までを加速し、差別化にかける時間を確保できます。
4K、8K、それ以上へのスケーラビリティで、より臨場感のある体験を実現
高いフレームレートで高速動作のブレを抑える
Rec.2020 などのより広い色域で、自然な色表現を可能にする
ダイナミック レンジを拡大し、明暗を改善する
任意のワープ/回転を適用して広角や魚眼の歪みを補正
オーディオ チャネル数と音場を拡張し、臨場感あふれるサウンドを実現
AMD の Video Processing Subsystem (VPSS) は、一般的な 8K 60fps のリアルタイム ビデオ処理パイプラインを実装するための、ハードウェアとソフトウェアのビデオ処理 IP サブコアをバンドルした IP コアです。スケーリングからデインターレース、色空間変換、クロマリサンプリングまでを柔軟に構成できるスケーラブルなこのサブシステムを利用することで、次世代のビデオ処理システムを今すぐ設計できます。Vivado™ で無償提供される VPSS コアは、すぐに使用できるビデオ処理コアであり、幅広い放送/AV アプリケーションの開発を加速できます。
AMD の LogiCORE™ IP Video Mixer コアは、複数のビデオやグラフィックス層をアルファブレンドして合成するための、柔軟性に優れたビデオ処理ブロックを提供します。メモリ コアまたはストリーミング ビデオ コアからのビデオ入力の組み合わせを使用する、最大 17 層 (メイン レイヤー x1、オーバーレイ レイヤー x16) とオプションのロゴ レイヤーをサポートしています。Vivado™ で無償提供される AMD の Video Mixer は、ユーザー インターフェイス用のシンプルなオンスクリーン ディスプレイ (OSD) からプロフェッショナルな業務用品質の合成まで柔軟に対応できるため、マルチビューアー、スイッチャー、ビデオ会議システムで使用できます。
AMD の LogiCORE IP Multi-Scaler は、単一または複数 (最大 8 つ) の外部ビデオ/グラフィックス ソースから最大 8 つのスケーリングされた出力イメージを生成します。メモリ インターフェイス ベースで、柔軟に構成できるこのコアは、包括的なレジスタ インターフェイスを介すインシステム プログラマビリティをサポートします。また、64x64 ~ 8192x4320 までの空間解像度をサポートするため、異なるサイズの出力を同時に生成するビデオ ウォール、マルチビューアー、アーカイブ システムに最適なソリューションです。
AMD の Video Warp Processor Subsystem は、たる型/糸巻き型ひずみ補正、台形補正、任意の歪み、回転、並行移動、拡大縮小など、リアルタイムの画像補正機能をサポートします。低価格かつ低レイテンシで最大 4Kp60 のビデオをサポートする Video Warp Processor は、放送/AV アプリケーションに最適です。広角レンズの補正、台形補正や曲面/凹凸面へのマッピングを可能にするプロジェクター、人目を引くモニター アレンジを創り出すビデオ ウォールなど、さまざまなアプリケーションに有効です。
AMD のビデオ IP コアとコーデックのリファレンス デザインの多くは、HDR10 方式と HLG 方式の HDR メタデータを認識します。これは単に、静的/動的 HDR フォーマットを検出して、メディア プロセッシング チェーンの次のステージに渡すだけです。多くのフローでは、SDR と HDR の両コンテンツを扱うため、これらを変換する技術が必要になります。この変換処理が適切に行われないと、オリジナル画像の特性が損なわれるため、単純ではありません。
AMD パートナーの b<>com 社は、HDR ワークフローに関する豊富な知識と経験を有します。同社の Sublima SDR-HDR converter IP は、リアルタイムに対応するフレームごとの適応可能な変換技術をすべて備えているため、手動での調整は一切不要です。高性能アルゴリズムを使用するこの技術は、あらゆるビデオ コンテンツの最適な変換が可能です。適応型の変換機能であるにもかかわらず、メタデータを使用せずに、視覚的無損失のラウンドトリップが可能です。
AMD のプラットフォームは、オーディオ処理、インターフェイス、圧縮、組み込み、および変換に必要なデジタル信号処理 (DSP) の卓越した性能を提供します。FPGA アーキテクチャが備える並行処理機能を駆使し、効率よいリソースで、複数のオーディオ チャネルを同時に処理できます。AMD の Vitis 開発ツールは、C++ などの高級言語をサポートしているため、これらを使用して自社製品にオーディオ機能をすばやく統合できます。また、差別化、チャネル密度の向上、迅速な市場化もサポートします。
IP コストがかさむ問題は、特に複雑なマルチメディア システムで顕著にあらわれます。AMD では、コスト削減に向けた解決策として、一般的な AV コネクティビティ IP とサブシステムをバンドル パッケージ化し、サイト ライセンスとして 1万ドルで提供しています。
ビデオ IP ツールボックスに含まれる IP:
無償サブシステムのほかに Vivado™ /Vitis™ ツールに含まれる IP:
以下の IP については、AMD または販売代理店にお問い合わせください。