MicroBlaze™ MCS コアは、コントローラー アプリケーション向けに高度に統合されたプロセッサ システムです。データとプログラムがローカル メモリ内に格納され、MDM (MicroBlaze Debug Module) がデバッグを実行します。また、標準的なペリフェラル セットも含まれているため、割り込みコントローラー、UART、タイマー、および汎用入力/出力などの基本的機能を提供します。
MicroBlaze MCS は、3 段パイプライン モードとしてあらかじめ設定された業界最高峰の MicroBlaze 32 ビット RISC ソフトプロセッサです。サイズは、ローカル メモリ アクセス、結合された IO モジュール、標準的なマイクロコントローラー ペリフェラル セットなどを含むコンフィギュレーションによって異なりますが前バージョンより 5 ~ 20% 削減されています。操作が簡単なグラフィカル インターフェイスを使用することで、最小フットプリントで最大パフォーマンスの MicroBlaze MCS をコンフィギュレートできます。
MicroBlaze MCS は、パワフルなエンベデッド システムに課せられるオーバーヘッドを負担することなく、小規模マイクロコントローラー システムで必要な主要機能を提供します。MicroBlaze と MicroBlaze MCS を比較して適切なシステムを選んでください。
MicroBlaze MCS |
MicroBlaze | |
供給期間 | ISE (v13.4 およびそれ以降) および Vivado | ISE および Vivado |
Web Edition で利用可能 | 〇 | 〇 (1) |
コスト |
無償 | 無償 |
コンフィギュレーション可能 | ペリフェラルと I/O は固定、プロセッサはコンフィギュレーション可能 | 最大 70 のコンフィギュレーション オプション |
パイプライン | 3 段 | 3 段、または 5 段を選択可能 |
メモリ | 4kB ~ 64kB ローカル メモリのみ (ブロック RAM) | 仮想メモリ マネージャを介すローカルまたは外部メモリ (最大 4GB) |
ストリーミング ポート | X | ○ |
デバッグ | はい、MicroBlaze デバッグ モジュール (MDM) を使用 | はい、MicroBlaze デバッグ モジュール (MDM) を使用 |
ペリフェラル | UART、割り込みコントローラー (オプションで低レイテンシ割り込み)、プログラマブル インターバル タイマー (x4)、固定インターバル タイム (x4)、汎用出力(x4)、汎用入力 (x4)、I/O バス | Embedded Edition IP カタログから、複数のペリフェラルを使用できる |
AXI-4 バス接続 | X | ○ |
ソフトウェア サポート | ソフトウェア開発キット (SDK) またはその他の Eclipse ベースの IDE | ソフトウェア開発キット (SDK) またはその他の Eclipse ベースの IDE |
(1) - ISE および Vivado WebPACK の場合 - MicroBlaze および MicroBlaze MCS は、最小規模 Zynq デバイスにデバイス ロックされています。
MicroBlaze MCS のソフトウェア開発は、ソフトウェア デザイン キット (SDK) を使って行われます。SDK は、MicroBlaze や Zynq7000 SoC を両方サポートする同じデザイン環境です。また、SDK は追加料金なしでご利用いただけます。
Microblaze MCS は、Vivado IP カタログまたは ISE CORE Generator から利用でき、IDS Embedded Edition、Embedded Edition ライセンス、または Xilinx Platform Studio (XPS) は不要です。ロジック設計者は、IDS Logic Edition からスタンドアロン プロセッサベースのシステムをコンフィギュレートして利用できます。
ユーザーは、2 ステップのコンフィギュレーション フローを行うことができます。まず最初に、表 1 にリストされているとおりに、あらかじめ定義されたコンフィギュレーションを選択し、その後、使用ケースに適合するようにコンフィギュレーション オプションの微調整を行います。
MicroBlaze MCS は、Vivado IP カタログに含まれており、任意のプロジェクトに簡単に追加できます。ISE の場合は、CORE Generator を使用して Project Navigator または PlanAhead のソースとして追加されます。MicroBlaze MCS のコンフィギュレーション ウィザードを使用して、ほかのシステム オプションと同じように MCS ペリフェラルを設定できます。